式包丁
今年も、京都の得浄明院の白天龍王祭に行ってきました。

得浄明院の白天龍王祭と言えば、式包丁の儀式があるので知られています。

本来は、式包丁は外の白天龍王の前で行われるのですが、昨年に続いて今年も雨降りなので、本堂で行われました。

式包丁と言うのは、大きな包丁と真魚箸だけで調理する儀式で、手を触れてはいけないことになっています。

苞勝一條流の方々による奉納儀式で、得浄明院で行われるので殺生を戒める仏教にしたがい魚などの食材は使わずに、筍や豆腐などの食材を穢れの元となる手では触れずに、包丁と真魚箸だけで調理して、盆の上に文字の形に盛り付けます。

今年は、初めに筍を皮を切る所から調理されて、盆に盛り付けられました。

続いて、大きな豆腐を切り分けて、お盆の上に戊戌の文字に盛り付けられました。

雅楽の音楽が流れる中で、優雅で厳かな作法で行われて、格調高くて見ごたえありますね。

調理されてお盆に並べられた食材は、白天龍王の祠に奉納されて終わります。

あいにくの雨でしたが、今年も参加できて良かったです。