図書室の魔法
ジョー・ウォルトンの「図書室の魔法」を読んだ。

15歳の少女のモリは、狂気に堕ちた魔女?の母親から逃げる途中で、双子の妹のモルを亡くし、自らの足も痛めて障害を負ってしまう。

自分が生まれてすぐに離婚して逃げ出した初対面の父親に引き取られる事になったが、伯母たちの意向で学校の寄宿舎に入れられてしまう。

孤独の中で、大好きなSF小説を読むことが生きがいであり、フェアリーや魔法を拠り所に過ごしていった。

母親の影が忍び寄る中で、読書やSF小説を通じて仲間が出来ていくのだった。

本を心の底から愛したならば、本もあなたを愛してくれる。


この作品は、少女の日記の形体で進んで行き、出てくる魔法やフェアリーは、本当なのか妄想なのか微妙なところで読み手の受け取り方で変わると思う。

作品の中には様々なSF小説やファンタジー小説などがたくさん出てきて、モリの目から観想や批評もされていき、思わずうなづいたりニヤリとしたりもあるが、私も知らない作品や読んでない作品も多い。

本好きやSF好きにはお勧めの本であった。

編集 しらゆき : 本によって心が癒されることも多いですよね。私は宮部みゆきさんの本が優しくて大好きなんですけれど、「小暮写真館」と言う作品が、はるかさんにお勧めしようと思ってたのですよ。
編集 はるか : 本を心の底から愛したならば、本もあなたを愛してくれる。この言葉ステキですね^^