祇園祭
京都のお祭りとして有名な祇園御霊会こと祇園祭の時期である。

今夜は宵山で明日は山鉾の巡行日となる。

夜は歩けないくらい人も多いし暑いので避けて、昨日の早朝に鉾や山を見に行ってきたよ。

朝の方が人がいないぶん、ゆっくり見て周れるんだよね。

祇園祭で特別な位置にある長刀鉾、他の山鉾はくじ引きで巡行順を決めるが長刀鉾はくじ引きなしで一番に巡行することになっている。

長刀鉾の名は上に付けられた長刀に由縁するが、その鉾は三条小鍛冶宗近作の大長刀によるそうで、宗近が娘の病気平癒を祈願して大長刀を八坂神社に奉納したが、鎌倉期にある武人が愛用してしまう事になるが、しかし何かと不思議が起こり、返納したという。

大永2年(1522年)、疫病がはやり、神託で長刀鉾町で飾ったところ、疫病は退散したとの伝説もある。


船鉾は、その独特の形が人気の鉾である。

船の形は「日本書紀」の神功皇后の新羅出船に由来するそうだ。

巡行で、この大きな船の鉾が動くのは見ていて楽しいね。


蟷螂山はかまきり山とも言われて、山の上にカマキリが乗っていて、これが巡行では動くようになっている。

大きなカマキリで子供にも人気の山であるが、中国故事の蟷螂の斧が揺らいだそうである。


祇園祭は、疫病退散や災厄退散を祈願するのが本来の目的で、昨日の京都の大雨による河川の氾濫など最近の自然災害が続いているのを何とか鎮めて欲しいと切実に思うね。

祇園祭に行かれる方は、宵山は歩けないくらいの混雑になるし、明日の巡行も人の多さと暑さも厳しいので充分に対策したり気をつけてお楽しみくださいね。