誰が悪いのだろう
京都の五山の送り火に陸前高田の松を使用する件が、二転三転しながらも松から放射性物質が検出されて、結果として使用しないことになった。

今回の出来事について、二度の使用中止と言う事態になり、松の供給先である陸前高田の方々には不快な思いや悔しい思いなどされてる事と思い、私も残念に思う。

二度の使用中止に至った経緯や結果に疑問に思うことも多いので、京都側は検査結果や検出された量、それに対する危険度や燃やした場合の環境や水源、動植物や人間に対する影響などきちんと説明する必要があると思う。

松の皮から検出されて内部からは検出されてないなら、皮だけ剥いて使用できないのかとか思ってしまうよ。

とにかくマスコミの取り上げ方や報道に意図的なものや煽るような物も感じている人も多いからね、謝罪も良いけど、きとんと報告や説明することが必要だと思うよ。

私もいろいろと調べて、経過を買いてられるサイトを見つけたので、↓にリンクを書いておくので、そちらも参照してほしい。

http://www14.atwiki.jp/kyoto-henkouhoudou/pages/1.html


もともとは五山の送り火は、地元の精霊をお盆にお迎えする迎え火に対して、精霊をお送りする送り火の儀式で、本来は地元のお盆の宗教行事である。

送り火で使用される松も、地元の方々が冬に御山に登って松を伐採し、それを乾燥したり加工したりして、夏のお盆の送り火で使用する物で、地元としてはもともと使用する分は用意されていたし、御山の木を使うことにも意味があるように思われるのだが、今回は被災地の鎮魂や慰霊の意味もあって引き受けたような経過があるのではないだろうか。

今になって言っても仕方ない事だけれど、始めの段階で断っていれば良かったのかも知れないが、断ればそれはそれで何か言われたかも知れないし、やはり被災地や犠牲者の事を考えて引き受けられた事で、結果はともかく善意で行われた事だと言う事は判ってほしい。

陸前高田の方のいろいろな思いや怒りや悲しみも理解できるし、放射線が検出された松を使用することに対する危惧や不安を地元の人が持つのも理解できる、また環境への影響への不安なら京都だけでなく琵琶湖を持つ滋賀県へも配慮しないといけないしね。

いろいろと報道されて批判や非難、悪口とかいろいろと言われる京都バッシングのようになっているけれども、結果はともかく、もともとは善意から始まった事で、京都がそこまで悪口を言われないといけないのだろうか。

こういう結果で残念であるが、今後、被災地の事や復興支援に関して善意からでも何かあると避難されるなら、何もしないほうが良いと言う考え方が増えないかと思うけどね。

京都だけが悪いのかな、京都もある意味で犠牲者ではないのかな?

そう思ってしまうのは、私が京都生まれで京都を愛しているからだけだろうか。