羅漢さん
京都の鳥居本にある「愛宕念仏寺」(おたぎねんぶつじ)の羅漢さんたち。

愛宕念仏寺は、もともとは8世紀に京都の東山、六波羅密寺の付近に愛宕寺として創建された古寺であるが平安時代には荒廃しつつあったようだ。

その後も荒廃が続き、大正時代になって現在の鳥居本の場所に移転されたが。なかなか荒廃からは抜けられずにいたが、昭和になって復興のために一般の信者から羅漢像を手作りして奉納してもらうようになってから、ようやく盛り返してきて、始めは500羅漢の予定であったのが、1200羅漢にまで増えたという。

そういう訳で、境内には1200体もの石像の羅漢さんが並べられていて、独特の雰囲気がある。

それぞれが信者の方の手作りの羅漢像なので、一つ一つ個性が合って表情も面白いね。

羅漢さんは正式には阿羅漢と言うそうで、宗派によって意味や解釈は諸説あるようだが、一般的に覚りを得た者、あるいは出家した修行者で最高位や修行の完成者をさすそうだ。

ちなみに、お釈迦様の弟子達も羅漢という事になり、また、十六羅漢や十八羅漢などが描かれる事も多い。


いろいろな表情や仕草の羅漢さんが人間ぽくて良いですな、私はネコを抱いた羅漢さんがお気に入りだよ。

この愛宕念仏寺のすぐ近くには京都でも有名な心霊スポットの清滝トンネルがあるが、羅漢さんたちも鎮めようとされてるのかも知れないね。