渉成園
今日は、風邪の熱があまり下がらないので家でDVDを見て過ごしてるよ。

以前に、京都駅の近くにある「渉成園」(しょうせいえん)と言う庭園に行ってたので遅くなりましたが少し御案内しますね。

渉成園は、東本願寺の飛び地境内地で、東本願寺から5分ほど東に歩いた場所にある。

もともと、この地域は光源氏のモデルとも言われる源融の六条河原院と言う伝承もあるが現在は別の地ではないかとされている。

その地域を三代将軍の徳川家光から寄進され、宣如上人が退院して自らの隠居所として石川丈山らと作庭した。

周囲を枳殻を生垣として植えた事から「枳殻邸」(きこくてい)とも呼ばれている。


この渉成園は、いわゆる池泉回遊式庭園で印月池と言う大きな池を中心に茶室や建物が建てられている。

また庭園の各所にはそれぞれの季節の花や木々が植えられて庭園を彩っているのである。

「傍花閣」(ぼうかかく)は庭園には珍しい楼門作りで、両側から階段を上がった上に部屋を設けてある独特の作りで、なかなか面白い建物である。


また池に架かる「回棹廊」(かいとうろう)と言う木橋も雰囲気のある回廊のような橋で中央部の屋根の天上部には、かつては夜半の来客のために燈籠を吊って火を灯したと言う。

また、印月池の南西部の岸に建てられた「漱枕居」(そうちんきょ)と言う座敷は、池に面して良い雰囲気を持っている。

印月池に架かる「侵雪橋」(しんせつきょう)と言う石橋越しには京都タワーが池に姿を映して素敵だよ。

他にも、「臨池亭」(りんちてい)や「蘆庵」(ろあん)、「縮遠亭」(しゅくえんてい)などなどの建物に、「双梅檐」(そうばいえん)と言う梅園や「紫藤岸」(しとうがん)と言う藤棚、「丹楓渓」(たんぷうけい)と言う楓の渓谷を模した風景とか季節の風景も楽しめるようになっている。

また京都市内でも京都駅から歩いて15分程度の距離にありながら、騒音も聞こえずに風の音と鳥の声の静けさを楽しめるのも良いよね。

まさに京都の真ん中のオアシスのような雰囲気の庭園で、これから紅葉の時期にはいっそう美しいと思うよ。


ちなみに、拝観は一人500円からとなっているが、りっぱな綺麗なパンフレットをいただけるので、すごくお徳だと思うよ。