お参り
今日は朝から良いお天気だね、暑いくらいだよ。

でも、夜から雨の予報なんだよね、明日は町内の溝掃除なんだけど困るなぁ。

今日は朝から京都の今熊野周辺のお寺や神社にお参りしてきたよ。

京阪電車の東福寺駅で降りて、まずは近くの瀧尾神社にお参りした。

瀧尾神社は、境内に鰻信仰の三嶋神社があり、子授け・安産・夫婦和合で知られている。

そこから、泉涌寺道を歩いて那須与一に所縁の即成院に寄ってから、丈六の釈迦如来像が本尊の戒光寺にお参りに行った。

この丈六(大きな仏様と言う意味)の釈迦如来像は、あの運慶・湛慶親子の合作と言われ極彩色の寄木造りの木造で重文に指定されている。

身の丈が5.4メートル、台座から後背部を入れると約10メートルにもなるそうで丈六さんと呼ばれている。

また、首の付近に赤いものが付いているのは血の跡だと言われており、これは後水尾天皇が即位争いに巻き込まれた時に、このお釈迦様が身代わりになられて付いた血だとされ、身代わりのお釈迦様とも呼ばれて悪い事の身代わりになってくださるそうで、また首から上の病気に御利益があると言われている。

それから、さらに泉涌寺の参道を歩いて、今熊野観音寺へ向かう。

この今熊野観音寺は、私のお気に入りの紅葉の名所で、秋になると紅葉の絶景を見に訪れるのだが、今の時期は青々とした青紅葉が爽やかである。

このお寺も平安時代に嵯峨天皇の勅願で弘法大師が開いたおお寺で、特に頭痛封じ・病気封じ・知恵授けの霊験があらたかだと言われている。

頭痛封じに枕宝布(枕カバー)が有名で、実は私の今日の目的は、この枕宝布をお友達にいただきに来たかったのである。

いただいた枕宝布を頭痛封じと安眠祈願をお祈りしてから、今熊野観音寺を後にした。

泉涌寺道を戻っていくと、初めの即成院のとなりに戒光院の墓地があり、そこに元新撰組隊士の御陵衛士の墓があったのを思い出し、お参りしようと見に行ってみたが、以前はお参りできたのが申し込み制に変わっていて入れなくなっていた。

ここには新撰組を脱退して暗殺された伊東甲子太郎や藤堂平助などのお墓があるのである。

お参りできなかったのは少し残念だけど仕方ないね。

そこから、京阪の東福寺駅に戻り、そこから電車で清水五条駅で降りると、市比賣(いちひめ)神社に向かった。

この、いちひめ神社は多紀理比賣命をはじめ、御祭神すべてが女神様をお祀りされていて女性の守り神として有名である。

女人厄除けの神社として多くの女性が訪れるが、良縁や子授け安産にも御利益があり、歴代皇后の崇敬も篤く現在も皇后陛下祈願所として「女人守り」を献上していると言う。

また境内には、「天之真名井」(あめのまない)と言う、京都の名水に数えられる神水の井戸水があり、そこには姫だるまの御神籤に願いを書いたものが多く奉納されている。

この、天之真名井で絵馬や姫だるまに願いを書いて奉納し、井戸の水を飲んで両手を合わせて祈願すると願いが一つ叶うと言われているのである。

私も祈願する事があって絵馬を奉納して真剣に祈願した。

それでお参りも終わって、京阪の清水五条駅に戻ろうと五条通を歩いていると、五条大橋の手前に置かれていた牛若丸と弁慶の像が橋のたもとの公園内に移設されていて驚いたよ。

いろいろとお参りして周ったけれど、どうかお祈りが叶いますように。