岩神祠
京都の西陣にある岩神祠・岩神神社があります。

この御神体の岩はいわゆる陽石で、男性の性器を模したもので、昔は授乳の神様として信仰を集めたそうです。

寛永年間に後陽成天皇女御の中和門院の、庭にある池の周りで「帰りたい」と岩が泣いたので移動させたと言います。

また一説には、この付近は菅原道真を讒言で左遷させた藤原時平の屋敷跡だそうで、この岩には時平の乳母の魂が乗り移り、菅原道真を祀る北野天満宮にお詣りする人に祟ったとか、反藤原に祟ったとか言われて、北野天満宮へお詣りする人らは付近を避けて行ったそうです。

また、江戸時代には化け物が現れて悪さをしたそうで、怖れた人々は岩を祀って安全祈願するようになると化け物騒ぎはおさまったそうです。

かつては、有乳山岩神寺と言うお寺があり、岩は祠に祀られてたそうですが、火災でお堂だけが残り、そのお堂も明治になり壊されて?今のように岩だけになったそうです。