報土寺
今回の非公開文化財の特別公開で目玉となっている初公開の報土寺へ行ってきました。

テレビのニュースで取り上げられた事もあり、けっこう多くの人が拝観に訪れてました。

傷みのために普段は閉められている表門と本堂は重文だそうです。

御本尊の木造阿弥陀如来立像は、普段は国立博物館に保管されているのが、今回は特別公開に合わせてお寺に里帰りされてるのだとか、貴重な機会ですね。

この報土寺は黒田官兵衛の妻の光姫に所縁のお寺で、官兵衛の位牌や光姫の位牌もあり、墓地には光姫のお墓もあるそうです。

本堂前のお庭に小さな石仏が順に並んでいるのが可愛いと思ってたのですが、その横にある観音様の石仏は遊女観音と言うそうです。

かつて、この付近は花街であったそうで、お寺では遊女の亡骸を保管した事もあるそうです。

ある夜に、住職の元に遊女の亡霊が表れて恨めしそうにし、さらに怪異な出来事も続いたので、これは遊女の霊が供養を求めているのだと思い、遊女観音の石仏を造って供養しているのだそうです。

小さな石仏にも哀しい歴史が込められて足りするんですね。

非公開文化財の特別公開は普段は見れない文化財を見ることが出来る貴重な機会で、いろいろと周って楽しんでいます。