撞かずの鐘
昨日に行った鳴虎報恩寺には、撞かずの鐘の伝説があります。

むかし、近くの織屋に仲の悪い織女と丁稚がいました。

ある日、お寺の鐘がいくつ鳴るかで口論になり、どちらが正しいか勝負になりました。

悪賢い丁稚は、こっそり寺男に頼んで鐘撞きの数を変えてもらうようにしました。

やがて、織女と丁稚で鐘の数を確認する勝負になりましたが、丁稚の頼みで数を変えられたので丁稚が勝つ事になり、丁稚は散々に織女を罵倒しました。

織女は自分が正しいはずなのに負けたことが悔しくて、お寺まで来ると恨めしく寺の鐘を見つめると鐘に帯をかけると首を吊って亡くなりました。

その後、鐘を撞くと祟りがあると噂され、供養をして寺の鐘は撞かないようになったそうです。

今でも、除夜の鐘以外では撞かないそうですが、除夜の鐘では一般の人も撞けるそうです。

哀しい鐘の伝説ですね。