少年探偵団
映画で怪人二十面相の映画化の「K-20 怪人二十面相伝」が製作された影響もあって、ポプラ社から江戸川乱歩の少年探偵団シリーズの6冊が文庫本化された。

私が子供の頃に古本屋さんで、この少年探偵団シリーズの「青銅の魔人」を偶然見つけてさっそく買って読んでから、その面白さにわくわくして読んだものだった。

でも、買えたのはその一冊だけで、それからは読みたいと思いながらも、なかなか手が出ずに代わりに夜店の本屋さんで同じ乱歩の大人向けの「吸血鬼」を読んでからすっかり乱歩にはまってしまい、乱歩の一般作(少年探偵団シリーズは子供向けの作品)をどんどん読んでいくようになっていった。

それでも、たまに本屋さんの児童向けの本のコーナーで少年探偵団シリーズを見かけると読みたいなと思いながらのシリーズが多いのでなかなか手が出なかったままだった。

それが今回は文庫化されたので、うれしくて6冊全部買ってしまって読み始めたところだ。

文庫化に際して、昔のポプラ社版をそのままの形で文庫化されてるのがうれしいね、もちろん古い作品なので表現とか今の子供には判り難い部分もあるのだろうけど、それがこういう作品の味だと思うのでそのままで良いと思うよって言うか直したらダメ!

読み始めたら子供向きの作品とはいえ、怪人二十面相と少年探偵団・明智小五郎の頭脳戦が奇想天外で面白いよ。

今のところ、6冊しか文庫化されていないのが気になるけど、できれば全作を文庫化して欲しい。