安楽寺
京都の安楽寺さんへお参りして来ました。

むかし、後鳥羽上皇に女官として仕えた松虫姫と鈴虫姫は、容姿端麗で教養も深く寵愛を受けていました。

しかし、虚飾に満ちた御所の生活に悩むようになり、法然上人の説法に感化されて、当時に鹿ヶ谷で草庵を開いていた法然上人の弟子の住蓮上人と安楽上人を訪ねて出家し尼僧となりました。

後鳥羽上皇は激怒し、住蓮上人と安楽上人は斬首され、法然上人も流罪となりました。松虫姫と鈴虫姫は瀬戸内海の小島に移り、念仏三昧の生涯を過ごしたそうです。

やがて、許された法然上人が草庵を復興し、両上人の菩提を弔うために、二人の名をとり、住蓮山安楽寺とされたそうです。

境内には、住蓮上人と安楽上人の墓があり、松虫姫と鈴虫姫の供養塔もあります。

通常は非公開のお寺ですが、春と秋の土日などに特別公開されています。

また、夏の南瓜供養も有名で季節の風物詩となっています。