熱中症のときには
酷暑が続いて熱中症で倒れる人も多くいますね。

もしも、一緒にいる誰かが熱中症と思われる症状に見舞われたとき、どうすればいいでしょう?

基本的なことを以下に挙げてみます。


〇まずは、涼しい場所に移動させましょう。

屋外であれば、木陰など日差しをさえぎり、風通しのいいところです。屋内であれば、エアコンの効いた部屋に移します。

涼しい場所で安静にさせたら、衣類を緩めましょう。

ネクタイやシャツのボタン、ズボンのベルトなど、身体を締め付けるものは外します。


〇次に身体を冷やします。

しかし、急にはそのような緊急な状況で保冷剤などを持っているということもないでしょう。

そう言う場合は自動販売機などで買ってきた、缶飲料やペットボトルで十分です、最近は凍らせたのもありますね。

ただし、注意しなければならないのが、缶飲料やペットボトルを直接身体に当てないこと。

それでは冷えすぎてしまうので、タオルやハンカチなどに包んで使うようにします。

冷やすポイントは3ヵ所です。

首の前の部分(前頚部)、脇の下、そして足の付け根です。

なぜこの3ヵ所かというと、ここには太い静脈が体表の近くを流れています。

静脈の血流というのは、非常にゆっくりだそうで、つまり、体内に戻っていくゆっくりと流れる血液を冷やすことで、身体の中から効果的に冷やすことになるわけです。


〇そして、冷えた水を飲ませます。

ポイントは、自分で飲ませること。

介護する人間が飲ませるのではなく、例えばペットボトルなどを持たせ、自分で飲ませるのです。

きちんと自分で飲むことができれば軽症で、応急処置が奏功すればそのまま回復していくと思われますが、水をこぼしてしまったりして上手に飲めない場合は、意識障害があると考えられるので、医療機関の受診が必要です。


〇最後に、救急車を呼ぶタイミングですが、これははっきりしています。

ポイントは、「意識がしっかりしているか?」ということです。

「涼しいところに移動させる」、「衣服を緩める」「身体を冷やす」「冷たい水を飲ませる」といった応急処置の過程で、意識が朦朧としているようであったら、どの時点であっても、すぐに救急車を呼び、医療機関に運んだほうが安全です。

救急車が来るまでの間の大事な注意点は、決して1人にしないこと。

症状を軽く見て、「木陰で休ませておけばいいだろう」なんて思わないことです。

必ず誰かがついて見守り経過を観察し、応急処置を続けて、救急車の到着を待ちましょう。


以上ですが、熱中症になる前に対策をして無理をしないように気を付けて、気分が悪く感じたら早めに身体を冷やしたり水分や塩分補強して回復を待つのが無難ですね。