有樞沙摩明王
先日の平岡八幡宮に行く途中に「大龍寺」と言うお寺があり、拝観してきました。

有樞沙摩明王(うすさまみょうおう)をお祀りしており、うっさんのお寺と呼ばれています。

安土桃山の頃に疫病が流行り、火の神ですべての不浄や煩悩を焼き尽くし浄化の力を持つ、有樞沙摩明王を祀って信仰されたそうです。

かつては、新京極近くの裏寺町にあったそうで、花柳界の信仰が篤かったそうです。

もともとは、インドの火神(アグニ)だったのが、仏教界で仏となり日本で有樞沙摩明王となったと思われます。

火の力で焼き尽くして浄化するのですが、反面で火災の破壊力も怖いですね、そういえば日本神話でのイザナミ火の神のもカグツチを産んだ時に焼かれて死んだのでした。

また浄化の神で、トイレの浄化でお祀りされる事が多いみたいです。

インドラが仏が糞の臭いが苦手なのに気がついて、仏を糞で閉じ込めた時に有樞沙摩明王が駆けつけて糞を食らって仏を助け出したと言う話からトイレの不浄を焼き尽くす神になったのでしょうね。


さらに、妊婦の体内の女の子を男の子に変化させる力があるとして、武家とかにも信仰されたと言います。


大龍寺は日本三大有樞沙摩明王の一つだそうですが、秘仏として非公開なので見られなかったのが残念でした。