あとがき3
 このお話は3部作ということで、次回からは第3部「真・祈りの巫女」を掲載していく予定なのですが、原案の「シャーマンの祈り」がほとんどSF(笑)だったので、第3部はかなりSF色の濃い作品になる予定です。
 今まで「ファンタジー恋愛小説だと思ったから読んでたのに〜」という方には、ちょっとイメージが変わってしまうかもしれませんね。
 もしもSFが苦手という方がいらっしゃいましたら、ユーナとリョウのハッピーエンドで物語を終わりにした方がいいかもしれないです。
 まあ、この黒澤が書くSFですから、難しいSF用語も出てこないし(つーか書けません・笑)、ジュヴナイルの姿勢はそのままなのでキスシーン以上のきわどいシーンもありませんので(それも難しいな;)、中高生の方でも安心してご覧になれると思いますよ。


 黒澤は物語を書いている時、そのストーリーで指標となるようなセリフを設定しています。
 ぶっちゃけた話、そのセリフを書きたいがために全編を書いているようなものなので、それが書けるまでは「ちゃんと辿りつくかな」なんて緊張していて、それが書き終われば「ああ、とうとうここまできたんだな〜」なんて感慨にふける訳ですね(笑)
 第1部では、リョウが沼でユーナを助けるシーンでのリョウのセリフ「馬鹿にするなよユーナ。シュウは子供だったけど、オレは大人だ(略)」で、リョウがユーナを初めて怒鳴りつける言葉でした。
 第2部では2つあって、1つがカーヤのことで怒鳴り込んできたユーナにリョウが言う「オレにどうしろって言うんだよ(略)」で、もう1つがラストのリョウの「ユーナが16歳になって、オレが20歳になったら」だったんです。
 という訳で2つとも書くことができた黒澤としては、物語そのものにもとりあえず満足しているところなのですが、これが書けない流れに陥ってしまうとけっこうストレスがたまりまして。
 他の作家さんでもそういう傾向は多かれ少なかれあると思いますので、物語を読む時に「あ、このセリフがそうかな」なんて思いながら読むと、よりお話を楽しめるかもしれませんね。
 ただ、見てお判りの通り、私の場合ぜんぶがリョウのセリフだったんですよね〜。
 私がリョウをひいきしていて、リョウの感情を物語の指標にしていたのが、これだけでもすごくよく判ると思います。


 明日もあとがきの続きを掲載します。
 もしも感想などありましたら、ぜひメールでお寄せくださいませ。

 では、また明日。