あとがき1
 毎日連載小説「続・祈りの巫女」を最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
 3ヶ月以上もの間読みつづけてくださった皆様に、深く御礼申し上げます。
 つたない文章で、誤字脱字、わかりづらい表現等、多々あったと思います。
 この場でまとめてお詫び申し上げます。

 前回「祈りの巫女」のあとがきでも書きましたが、このお話は黒澤が10年くらい前に途中のまま完成させられなかった「シャーマンの祈り(仮題)」という小説を、主人公をユーナに変更して書き直しているものです。
 この、「主人公をユーナに変更」というプロセスがあったので、もともとの「シャーマン〜」(←現代モノ)では必要のなかった様々な状況説明が必須となりまして。
 前回の「祈りの巫女」と今回の「続・祈りの巫女」は、ほとんどその説明のために書いたと言っても過言ではなかったんですね。
 第1作では、とりあえず読者の方にこの物語の世界がファンタジーであることと、幼いユーナとリョウ、シュウとの関係が判っていただければOKだったので、割に簡単簡潔にまとめることができました。
 ところが、問題はこの第2作でして。
 次の第3作はこのシリーズのいわば本編で、本来書く予定だった「シャーマン〜」の内容そのものになってくるので、それまでに必要な説明はすべてこの第2作に収めなければならなかったんですよ。
(プログラム用語で俗に言うバッチファイルみたいなものです・笑)
 具体的には、登場人物紹介、神殿と村の現状説明などで、これらは第3部では詳しく入れているスペースがないんですね。
 そして1番重要なこととして、ユーナとリョウが恋人同士になっていなければいけなかったんです!
 ほんと、今回のお話はこれに泣かされました。
 だって、リョウってば、リョウってば、ぜんぜんユーナに本心を見せてくれないんですよ〜!!
 おかげで黒澤はリョウを追い詰めるため、マイラや母さま(←この人名前がないな;)にユーナを焚き付けさせたり、カーヤに告白させてユーナに怒鳴り込ませたりして北の山に追い払い、帰ってきたリョウの前からユーナを逃亡させ、挙句の果てにはユーナにキスまでさせる羽目に陥ってしまいました。
 だいたい当初の予定では、リョウが北の山へ行くエピソードなんか、微塵もなかったんですよね〜。
(これに伴ってランドの嵐の説明が増えたのは言うまでもありません;)
 もともとつなぎのお話というのは文字数が増える傾向にあるのですが、リョウがうだうだしていたせいで増えた文字数というのは、本当に計り知れないものになってしまったんです。

 という訳で、このお話が3桁の大台に乗ってしまったのは、すべてリョウのウジウジと、ユーナの人並み外れた鈍さのせいなんです。
(まあ、ユーナが鈍いのはしょうがないんですよ。黒澤が一人称キャラで恋愛をやるとそういう傾向はついてきちゃうので;)
 そして、リョウが画面上でひたすら迫害されつづけていたのは、言ってみれ
ばリョウの自業自得だったんですね(笑)



 明日もあとがきの続きを配信します。
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 では、また明日。