2002年04月の記事


阿呆な質問 NO 96
96. 「今まで生きてきて痛かったことベスト3」を発表して下さい。

真面目に答えたつもりだったが、
痛かったことが何でベスト3なんだ。

ワースト3だろうが。
あああ、こんな日本語(英語だった)もわからないようなやつの質問に答えるんじゃなかった。

以下訂正である。

65. 今まで生きてきた中で一番の懺悔行為を話せる範囲でこっそりお話ください

昨日の答えの「内緒」は、「こんな質問遊びをした自分」に変更だ。
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電話
朝から電話が鳴る。
今日は休日なので、
仕事のはずはない。

今日はのんびりとするつもりだから
電話には出たくない。
いちばん気持ちよい眠りの最中なのに、
電話は鳴り続けている。

放っておくと次には携帯が鳴り出した。
仕方なく送信者名を確認する。
やっぱり出るのはやめとこう。
僕の生活のパターンを乱す電話だ。

すべてを留守電に切り替えて、
電波とは一日中付き合わない。
差し迫った用件が思い当たることもないから、
今日は家という孤島で暮らすのだ。

今日は明日再起動するための一日だ。
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晴天の朝
家には誰もいない。
学校で参観日だからだ。

目覚めるのが遅かったので、
自分で食パンを焼き、
ハムエッグを作る。
冷蔵庫からイチゴとオレンジを出してきて
テーブルの上にあったレタスを添えてでき上がり。

のんびりと新聞を読みながら、
静かな朝食である。
コンポは机の上だから音楽はない。
クィーンマリーの香りが
ほどよく継続していた眠気を覚ませてくれる。

新聞では景気回復はまだまだ先のことに感じられる。
紙面の下にある週刊誌の広告の
ゴシップ記事の活字がやたら大きいので
知らずと眼が行ってしまうが、
政治家のスキャンダルと
昔の名前のタレントのオールヌードなど
もうばかばかしくてつきあってられない。

背伸びをしながら外にでてみる。
少し風が冷たいが快晴の朝である。
温室の中の夏の草花の発芽をチェックし、
買い置いている夏野菜の苗に水をやる。
来週の一日は農作業が待っている。

チューリップだけが散ってしまったが、
ほかの春の草花は満開である。
直径十五センチはあるアイスランドポピーの五色のライトカラーが
陽光に輝いて、風に揺られて殊のほか美しい。
パンジーもビオラもデージーも負けじと咲き誇っている。

久しぶりののんびりとした散策の朝だ。
風向きが変わり、私に向かって吹いてくる。
芳香たるものが私の触覚を包んでいる。
この匂いは絨毯が敷きつめられたように咲いている
真っ白なスィート・アリサッムのものだった。

去年の冬植えつけたマグノリアの緑の葉がしっかりと伸びていて
少々育ちすぎた銀杏の木の若い葉の緑は清々しい。
今年もまたかりんの花が実をつけていて、
冬に花開く枇杷はいつもどおり豊作のようだ。

辺りにはこぼれ種が芽を吹いて、
花菱草やアグロステマ、スミレが咲いている。
クローバ―が芝生を覆ってしまって、
そこでは四葉をたくさん見つけることができる。

今、幸福な気分でデスクの前にいる。
コンポからは「バックストリート・ボーイズ」がかかっている。

あしたゴルフにいけるといいのだが・・・・・・・。
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フライデーズナイト
ちょいと野暮用ができましたので、
今夜はお休みです。

行ってきます。
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思われにきび?
青春期を過ぎると、
にきびではなく吹き出物というらしい。

想いうかべるとその時代、
僕にはにきびなんてほとんどできなかった。

好きな人があって、
顎の辺にたまたま、にきびができたとき、
思われにきびだなんて歓んだものだった。

誰が決めたのか、
顔の四面、額、顎、右頬、左頬の順に
思い、思われ、ふり、ふられと言ったものだった。

先月の初めより、
顎の辺に吹き出物がでて治らない。
それを思われにきびだというと、
妻は笑って軟膏を出してきた。

僕のことを心の底から思っている人があると
これまで心配したことはなかったのだろうか。
現状自分自身にも心当たりがないのだから、
それは笑われてもしかたがないのだが・・・・・。

シェーバーの剃り跡が毎日痛くてたまらない。
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小説
yoursong 「小説を書いてみたいんだが、どんな小説がいいとおもう?」

gatsby 「面白い小説さ」

yoursong 「どうやって書けばいいんだい?」

gatsby 「面白いと思う小説の真似をするんだね」

yoursong 「そんなことをしたらズルになるんじゃないのかい?」

gatsby 「かまわないさ。初めは誰だってしている」

yoursong 「誰の真似をしたらいいと思う?」

gatsby 「たくさん本を読めよ。その中から気にいったやつを選ぶんだ」

yoursong 「う〜ん、困ったな。どんな作家を選んだらいいのかわからない」

gatsby 「面倒なやつだな。そんなこともわからないんじゃ小説を書くのなんかやめろよ」

yoursong 「そんなこといわずに教えてくれよ」

gatsby 「じゃあ、フィッツジェラルドでも読め」

yoursong 「フィッツジェラルドの何を読もうかな?」

gatsby 「もう小説なんてやめとけ、やめとけ。おまえには書けないさ」

yoursong 「そこまで言わなくても・・・・・、冷たいやつだな」

gatsby 「くそっ、華麗なるギャツビーだ」
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ノープロブレム
昨夜の警告がウィルスだったのか、
悪戯だったのかはわからない。

でも、最近メールを開くのが億劫になっている。
対処方法を知らないものだから、
何かさわらぬ神に祟りなしの心境である。

だから、ADSLの到着を待ってウィルスバスターを再起動するまで、
当分メールはホットメールを使おうと思っている。
今ウィルスバスターを起動すると
とりわけGaiaxがあまりにのろくてたまらなくなるのだ。

きのうはやられたと思ったけれど、
運がいいのかついているのか・・・・・、
自分が病気になることはあっても
まだPCが故障したことはない。

携帯に迷惑メールというものがあるけれど、
PCのウィルスメールよりはずっとましだ。
出会い系など出会わなければすむのだから。
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警告
現在のセキュリティーの設定では,このページの ActiveX コントロールは実行できません。そのため,このページは正確に表示されない可能性があります。

           [on]


現在上記の表示のため,アウトルック・エクスプレスが使えないでいる。送信者,件名ともにカタカナとアルファベットとハングル文字のようでそうじゃないもののミックスで表示されている。単なる文字化けじゃないかとも思ったが、そうじゃない。onをクリックすれば,たちまちウィルスに汚染される可能性が大だと思っている。だから、しばらくはアウトルック・エクスプレスではメールを受けとることも送信することもできない。誰かの助けを借りないと,僕にはどうしようもない。

どなたかこの件についての対処法をご存知の方はいらっしゃらないだろうか。最悪内部を一掃すればいいのだが,できれば残しておきたいものがかなりある。転ばぬ先の杖,大切なものはフロッピーに保存しておくべきですね。

待ち人からは全然電話がかかってこない。
どうにもこうにも憂鬱な夜です。
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こんなタイトルの超超短編を書いたような記憶があるが,今日は単純に朝から雨である。

早々にゴルフをキャンセルし,
蒲団の中で横になっていた。

湿気のせいか腰痛がしている。
ちょうどよい休養だと一日部屋でごろごろすることにする。

二日ばかり何も更新しなかったのは
やはり疲れていたからだろう。
どうも木の芽が出る季節は体調がよくない。

天気予報以上に激しく降りしきっている。
雨音は奏でるメロディーのようだと思っていたが,
今日の雨音はひどく耳ざわりだ。
それにひどく寒い。

コンポをオンにして
昨夜WOWOWで綾戸智絵がジャズバージョンで歌っていた
ビリー・ジョエルの「New York State of Mind」をかける。
やっぱりビリーの歌声のほうが哀愁がある。
何より演奏がちがいすぎる。
アマとプロのさほどにちがう。

LINKS 2の変更を徐々に行なっていこうと思っている。
あんな簡単な英文ではリンク先に失礼である。

さて,今日は続きを書いてしまう気になれるだろうか。
WOWOWで録画したものがたまりきっているのである。
何を見ようかとも思っている。
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もどかしさ
オプティミストになりたくてなれないけれど,
決して僕はペシミストではありません。

言葉のニュアンスが伝わらないこと、
これはネットの世界のもどかしさですね。
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菜種梅雨
昨夜からの雨が降り続いている。
小降りにはなってきたがかなりの降水量だ。

いつも渡る橋の上から川の流れを見ると
細長い、わずかな中洲に菜の花が咲き乱れている。
濁流に今にも飲み込まれそうになりながらも
緑の葉に黄色い花の群れが燦然としている。

自分たちの束の間の季節を謳歌しているかのように・・・・・・・。
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ミセス・ウッズ
世界で最も美しく、最も難しいといわれるオーガスタ。
世界のゴルフの祭典、マスターズ・トーナメントを制したのはやはりタイガーだった。
26歳にしてはや3度目の優勝、
帝王ジャック・ニクラウスの偉業を超えるのは彼しかいない。

オーガスタには魔物が住んでいるという。
四日間の内の必ずどこかで、
世界のトッププロたちが信じられないようなミスを犯し、
勝利の女神に見放されていく。
パトロン(オーガスタではギャラリーに敬意を表してこう呼ぶ)たちは、
そこをアーメンコーナーと呼んでいる。

2位以下の選手たちは魔物に魅入られて脱落していった。
唯一タイガーだけが魔物を実力で凌駕できた。
地球上で現在の彼を超えるものは見当たらない。

話は変わるが、タイガー・ウッズは父がアフリカ系アメリカ人、
母がタイランド人の混血である。

四年前、史上最年少でマスターズを制したとき、
人種差別を口にするゴルファーがいたが、
彼のひたむきな超人的プレーに
今はそんなことをいう者は誰ひとりとしていない。

このままの強さと人気が続けば、
彼は四十歳にして、累計で一兆円を稼ぐとまでいわれている。
リッチさに憧れる女性は彼を放っておきはすまい。

僕はただひとつタイガーに願うことがある。
いつもギャラリースタンドで応援している
彼の両親を見ていて思うのだ。

できれば、ミセス・ウッズとなる人は金髪美人であって欲しくないと。
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エルトン・ジョン・ライブ・イン・ジャパン
7時20分からBSでエルトン・ジョンのライブコンサートを見ていた。

たいていがなつかしい曲ばかりで
僕も会場の人たちとおなじように
いっしょになって歌っていた。

エンディングは予想通り「Candle in the wind」だった。
そしてはじまりの歌詞は「Goodbye Norma Jean」のほうだった。
だから、僕は「スクリーンを前にした22列目の若者」のような気持ちで歌うことができた。

今夜はスペシャルBGMということで「Candle in the wind」を流すことにする。
歌詞をご存知のかたは口ずさんで欲しい。
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またひとつ
桜の花があっという間に散り、
ひとつの季節の終わりを告げる。
そしてそれはつぎの夏へと向かう
新緑の季節の到来を告げてもいる。

もうすぐ私はまた一つ齢を重ねる。
いつも陽春の季節に一本のろうそくがふえていく。
そして、その日はまた私たちの指輪物語の日でもある。
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Candle in the wind
久しぶりにカラオケに行ったときのことである。
スナックだと歌いそびれるが、
家族や仲間だけでのカラオケハウスだと遠慮がなくていい。

へたくそだが、好きな洋楽が歌えるのが楽しいのだ。
二番目に選んだ「Candle in the wind 」は、
かのマリリン・モンローを偲んで作られたバラードだった。
作詞、バーニー・トゥーピン、作曲エルトン・ジョンのいつものコンビだ。

私は歌詞を覚えていたから Goodbye Norma Jean で始まるものだと思っていた。
それは「風の中の火のように(孤独な歌手、ノーマ・ジーン)」のはずだった。

だが、歌詩が全然ちがっていた。
曲もアレンジされていて、画面の歌詞を読むことに精一杯になってしまった。

Goodbye Norma Jean は Goodbye England's rose になっていた。
孤独な歌手,ノーマ・ジーンは
孤独な英国の薔薇、ダイアナに変わっていたのだ。

リストを開いてよく見ると、
私が選んだ曲は Candle in the wind ではなく
Candle in the wind 1997だった。

非業の死を遂げたダイアナを偲んだエルトンが、
ロンドンのロイヤル・アルバートホールで開いたコンサートを思い出した。

マリリン・モンローを偲んで作ったバラードは、
四半世紀を経てダイアナ妃を偲んだ曲としてよみがえっていた。
もちろん新たに詩を書いたのは
いつものコンビのバーニー・トゥーピンである。

みんなが知っている「Candle in the wind 」は、
孤独な歌手ノーマ・ジーンではなくて、
1997年に自動車事故で亡くなったダイアナ妃のことだったのだ。

Goodbye England's rose
May you ever grow in our hearts
You were the grace that placed itself
Where lives were torn apart
You called out to our country
And you whispered to those in pain
Now you belong to heaven
And the stars spell out your name

この新しい詩を声に出しながらも、
私はかつての詩を歌っていたような気がする。

「さよなら、ノーマ・ジーン
僕はあなたの名しか知らないも同じ
でもあなたはいつも自分を抑え生きた素晴らしい人です
正直な言葉ひとつ聞けなかったそうだったのに

さよなら、ノーマ・ジーン
あなたの映るスクリーンを前にした22列目の若者は
今、世間に「モンロー」と騒がれるあなたより「ノーマ」
そう昔のあなたこそ魅惑的だと思っています」


そう、二人とも風の中のろうそくの火のように
はかなく死んでしまった。
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非日常的であること
私が住んでいるところは昔でいう播磨の国である。
その東側に位置する市や町の文化連合会が一年に一回文芸誌を出している。
現在の事務局は兵庫教育大学のそばにあるのだが、
発刊されてからはや25年が経過した。
中身のほうはともかくとして、「群像」の半分くらいの分厚さである。

草創期のころは太宰治に憧憬の深い評論家兼大学教授が、
その編集に携わっておられたことを思い出す。
かの先生は夫婦仲が至極よろしくて、
夫婦でエッセイ集を二度刊行された。

25周年ということもあって、
かの先生が冒頭の言葉を飾っておられたが、
その気の利いた文章を読んで
さすがに執筆というものを心得ておられると改めて感心した。
かの先生が執筆した書物の数冊は私の本棚の隅にもある。

何度か子供が挿絵を描いているので、
その文芸誌は私のところにも届くのだが、
事務局から今度私にも何か書けと仰せが来た。
子供が絵画教室で画家の先生に
「おとうさん、ネットで小説書いてるよ」と言ったせいらしい。

私はにべもなく断りを入れた。
みなさんはチャンスじゃないかと思われるかもしれない。
でも、私はそうは思わない。

私がネットでものを書くのは非日常的ななかにいるからだ。
誰も何も知らない人たちの中にいるからこそ私は物を書こうとする。
私はネットという非日常の中だからこそ物を書いて楽しむことができる。

今日配布された25周年の文芸誌を開いてみた。
短編小説と童話が各二、詩が十五、随筆が十七で
ほとんどの誌面は短歌、俳句、川柳と点描わが町で占められている。
目次を見るだけで中を読んでみる気にはならない。
もともと雑誌の類いが嫌いな私だが、
知るべき人の作品を駄作だと思いながら読むことはさらに苦痛だ。

私は空想したことを書いて楽しんでいる。
もしそこに現実が入り込んでくるなら、
私の書くものは断固 想像だとは言いきれず、
どこからともなく無意味なことを勘ぐられるのがおちだからだ。

私は地域の文芸趣味の会になど入りたくはないし、
地域で文化人ぶっている人が好きでないことが多いのである。

私が日々継続できるのは、ネットの世界がファンタジーであり、
わずかでも物書きとしての自分に向きあえる場所だからでもある。

メールである人からこんな言葉をいただいた。

「マイナーだろうが独断だろうが、私は自分から派生する文というものとちゃんと向き合いたいし、毎日創作を吟味して、楽しみたいと思う。それでも時に、楽しみつつも、あうんの呼吸で感じてくれる人がネットの向こうにいてくれたらいいと、私は密かに思っているのです。それは日常的なつながりとはまた別の、何か琴線に触れるような静かなものではないかと思っているのです」

そう、僕の琴線に触れたあたたかい言葉だった。
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Love is over
かつてこんな歌が流行ったことがあったけれど、
愛が終わったから別れるということは哀しいことだけど、
よくよく考えてみれば至極純粋に生きている感情の表現だ。
でも、実際の人生よりも気取って聞こえもする。

昨日の連チャンのゴルフでついてくれたキャディーは、
若かりしころに私の職場にいた女性だった。
私が大卒、彼女が高卒の入社だったが、
彼女ははるかに私よりも早熟だった。
入社後一年で結婚をしたのを覚えている。
結婚退職はせずに働きつづけていたが、
子供が生まれて退社したがいつだったのかは、忘れてしまっている。

彼女は出会うと、気安くいつも私の名前をファーストネームで呼ぶ。
妻のことも奥さんとは言わずに名前で呼ぶ。
彼女が私のプレイにつくのは二年ぶりのことだった。

「○○さん、最近調子どう?」

「あかん、最悪や」
 
「浮気ばっかりしてるからとちがうの?」

「そんなうわさ訊いたことあるか?」

「よそでかくれてしてるんやろ。○子さんはいい人やから知らんふりしてくれているんよ」

「おまえ、そろそろ離婚したらどうなんや」

「内緒やけど、三年前にしたんよ」

「ええっ、するとは思てたけど、ほんまに別れられてよかったなあ。名札が代わってないから気づかんかったよ」

「子供のことがあるからこのままにしてるんよ。ほんまはこんな名前何の未練もないんやけどね」

「あの亭主、よう浮気してたようやけど、またどこかの女と暮らしてるんか?」

「若いころはなかなかもててたけどね、もう若くはないし、金もないおっさんやから誰も相手になんかしてくれへんわ」

あまりにうちわ話をするものでほかの人たちがけげんな顔で見ている。

彼女は、亭主に女と金で苦労をさせられた。
だから、男というものは浮気をするものだと思っている。
くさいパンツを洗ってやって、
三度のご飯を作ってやって、
まともに生活費も入れてくれず、
挙句に文句を言うと往復ビンタのようだった。
私は職場で、彼女が目のまわりを紫色にしていたことがあるのを覚えている。

あのときの亭主は見た目にはなかなかにいかした男、
彼女は恋に燃えなりふりかまわなかった。
だから、評判のよくないことなど気にならなかった。

19歳で子供を生んだ彼女はすでに孫がいる。
恋なんて三年で終わっていたのよと、
悟りきっているかのように彼女は言う。

「20年間いっしょに暮らしていたのに、いいことなんか思い出せもしない。三年前、あいつが作った借金がやっと返済できたから別れてやったの」

不思議と彼女には憂いがない。
割り切って生きていける女性は強いと思った。
これまでの人生に清々して、
これからの人生に前を向いてを生きている。

「Love is over」なんて気の利いた言葉より、
「Living is over」が彼女を生き返らせたようだった。

ハーフタイムで昼食をとりながら、
同伴プレーヤー四人で会話をする。

「退職金を持って帰った途端、離婚届を突きつけられる亭主がふえてきたようですね」

「いくら名義が男のものでも、全財産は夫婦が長年築き上げてきたものとして、離婚のときは折半するというのが民事裁判の判例のようですわ」

「男が浮気でもしとったら全財産没収いうこともあるようですよ」

私は黙って何も言わない。
いちばん年下だからということもあるにはある。

夫婦というものについてこう思う。
「Love is over」は離婚のせりふなんかじゃ絶対ない。

さて、自分のことには言及せぬことにして、
ちなみに昨日のゴルフはみずほ銀行なみのていたらくだった。
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Like a Virgin
ドライブをするときにはいつも洋楽を流している。
とりわけテンポのいいもの、リズミカルなものをセレクトしている。
ハンドルを握るとき、アクセルを踏みこむとき、
耳ざわりのいいロックンロールが最高だ。

そんななかでマドンナは好きなアーティストのひとりである。
最近ではCDプレーヤーからはオアシス、
カセットデッキからはマドンナが流れている。

高速道路を走るときだって、
片手運転はお手のもの、
シートベルトなんてしたことない。

左手がそっと助手席に移るとき、
その指先が両の手で包まれてしまえば、
あとはこちらのもの。

指先に温もりが伝わりかけたころ
助手席に目を向けてみると
彼女の潤んだ眼差しが僕の心をとらえている。

だからこういうわけじゃないけど
彼女はまるで「Like a Virgin」
僕のハートと右足に力がこもる。
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残り香
一月三日に○○年ぶりの同窓会をしてから三ヶ月がたった。
その後、高校時代ほとんど話さなかった女性からメールがくるようになった。

話すことは懐かしいことが多く
共有できる話題を持っているというのに
彼女本人との想い出はほとんどない。

不思議なことだと思う。
あのころ気がかりだった女子とは何にも話さなくなったというのに、
アルバムにある顔しか覚えてなかった女性とは
あの時代の文通の真似事のようなことをしている。

不思議だと思う中での最たるものは、
あのころなんでもなかった子が、
今はいちばん気になるほど美しく年をとっていたということだ。
同窓会でのツーショットの写真が机の引出しの中にある。

距離が離れていて会えないことが
よけいそう思わせているのかもしれない。

切ない気分にひたってしまう夜もたまにはある。
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To be Continued
先ほど「ロード・オブ・ザ・リングス」を見て帰ってきたところ。
今年になって「ハリー・ポッター」に続く二度目の映画鑑賞だった。
隣でやっている「オーシャンズ11」のほうが見てみたくはあったが、
これも父親の務め、致し方がない。

久方ぶりにマックを食べながらの
結構長い三時間だった。
ラストでは「To be Continued」の表示がなかったが、
まちがいなくそうなるのであろう。
少々不完全燃焼が漂っている。

たぶんであるが、
原作のほうが面白いのだろうと僕は思った。

かの「バック・ツー・ザ・フューチャー」の「To be Continued」は
もっと爽快感があったように記憶が残っているのだが・・・・・・・。
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洋楽MIDI
邦楽のMIDIサイトが閉鎖を余儀なくされているときに,
海外での洋楽のMIDIサイトではそんな現象は全くない。

ロック&ポップスのジャンルにおいて、
洋楽のほうが好きな自分にとって、
洋楽のMIDIサイトには実に重宝させてもらっている。
演奏が気にいらないものもまたにはあるが、
それに文句までは言えない。

たいていのアーティストの代表曲は
Google ですばやく検索できる。
なかにはアルバムのすべての曲が網羅されているものまである。
そういうことで我が Links 1 のMIDIコレクションは、
はや40を超えようとしている。

My Musicは取り込んだMIDIであふれており、
次月に流す曲を何にしようかと考えるのもまた楽しい。

ページを開いたときに流れ出るミュージックは
自らのリズムであり、発想の発露ともなっている。
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ランチタイムウォーキング
 昼食前のウォーキングを始めて二年半になる。満開の桜並木を眺めながら、川べりの菜の花の群落を見ながらいつもの道を歩くのは、三度目の春である。

 腰椎椎間板ヘルニアを患っておよそ三年余り、暑い夏の二ヶ月の入院を経て、リハビリのためのウォーキングを始めたのが残暑厳しい秋のはじめ。

 このウォーキングによって、自分の住む町の四季を毎日感じて暮らしている。空の色、吹く風の声、流れる雲、北の連峰の色彩の変化、そして、自分をとりまく自然の草木の花と緑。降水量が多いと、水かさが増えて、川は二日ほど濁流となるが、その後の水の色はアクアマリーンとなり、流れいずる遠き連峰のたおやかさを感じさせてくれる。そんな川を見ることはなんとも言えず清々しい。水鳥が舞い下りてきて川面で遊ぶ。きのういた白鷺が今日もまたあそこにいる。

 私はこの町に住んでいる限り、いつもこの自然を見て暮らしていくだろう。生まれた町の自然によくやく気づいたようである。

 心の中では詩があるというのに、言葉になって出てこないのが不思議である。それは、とにもかくにも素養のなさというよりほかはない。

 私が毎日欠かさずに歩くのは、週末にゴルフをするためである。椎間板ヘルニアの悪化を防ぎながら、ゲームで勝利するためである。むろん、握りで負けないためでもある。
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