電話
朝から電話が鳴る。
今日は休日なので、
仕事のはずはない。

今日はのんびりとするつもりだから
電話には出たくない。
いちばん気持ちよい眠りの最中なのに、
電話は鳴り続けている。

放っておくと次には携帯が鳴り出した。
仕方なく送信者名を確認する。
やっぱり出るのはやめとこう。
僕の生活のパターンを乱す電話だ。

すべてを留守電に切り替えて、
電波とは一日中付き合わない。
差し迫った用件が思い当たることもないから、
今日は家という孤島で暮らすのだ。

今日は明日再起動するための一日だ。