2002年10月の記事


目ざめよ!
三井住友銀行からの帰り、
質素ななりをした中年の女性から手渡されたパンフレット。
「どうかお読みになってください」
その穏やかな声につい受けとってしまった二冊。
彼女はとても敬虔な信者のようだった。

『目ざめよ!』
平和を求める祈り テロを阻止できますか
『ものみの塔』
あらゆる悪事の 背後にいるのはだれか

家に帰ってよく見てみると
あの輸血問題で物議をかもした「エホバの王国」発だった。

それぞれの宗教のことはよくわからないので、
知らないものがとやかくと言及は避けるべきだと思っている。
ただ、キリスト教の亜流のようなものが多いことだけは事実だ。
何が真実で何が偽りなのか、
ぼくには自分の考えしかわからないし、
耳に入ることを鵜呑みにしようとはしない。
神とか悪魔とかは人類の永遠の謎であり、
それこそ神のみぞ知るである。

いつも思うこと、
それはそれぞれの主義主張に
何事にも都合よく聖書の言葉が使われている点にある。
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スポーツ紙デスクの嘆き
> 「西武は横浜より弱い」
> だからパリーグ消滅の危機だ、
> なんて夕刊フジが書いてたけど、
> 3戦までの戦いを見ていると、
> あながちでたらめでもないように思えてくる。
> 日本の代表的プロスポーツはどうなるんだろうね。

 上記は、きのうジャイアンツ二岡のグランドスラムを見てから、僕が友人に当てて送ったメール。下記は、意外にも、相当頭にきていたスポーツ紙デスクの本音。彼は虎キチ。まあ、誰だかわからないから公開してもいいだろう。まだ試合途中だが、今夜でジャイアンツの圧勝が決定的になった。K君、あんまり怒らないでくれよ。


 我田引水にプロ野球のルールを変えた巨人が、その恩恵で勝っているということ。逆指名制、FA制と、巨人が我を通して決めたルールを変えない限り、戦力の寡占化は続くだろう。

 ある時代までのプロ野球は、確かに巨人を頂点にしてはいたけど、それに敢えて牙をむく「個」の存在(村山、江夏、星野仙、山本浩二、平松ETC)がいて、均衡を保っていた。しかし、札びら戦争で選手が獲得できるようになって、富のあるところに集中。また「個」の側も、権力に立ち向かうよりも、そっちの側に属することを望むようになり、アンチ権力の気概を失った。

 思えば、これは田中角栄が導入した「日本列島改造論」により、我が国に充満した「カネこそすべて」の風潮が大きく影響しているのではないか。我々の世代まではまだ、それに対するなにがしかの批判精神を持っているように思うが、田中金権政治のまっただ中で少年時代、青年時代を過ごしたものには、まっとうな批判精神など望むべくもなくなった。

 司馬遼太郎がいうように「ひょっとしたら今の世の中は、太平洋戦争に負けた直後よりひどい」世の中なのかも知れない。生活は悲惨でも、いたわり、慎み、謙譲、といったものが日本人の中にはまだ存在していた。日本が豊か(物質的に)になるにつれて、そういうものがどんどん消えてゆき、自分さえよければいい、という考えが幅を利かす。

 君はパ・リーグ消滅の危機というが、この巨人の一方的な勝利は、近い将来の「良き日本人の消滅」を暗示するのかも知れない……。なんて、文明論風に書いてみたが、あながち的はずれでもないんじゃないか。

 山本夏彦というエッセイストが死んだ。おいらはこの人の愛読者で、そのエッセイはほとんど読んでいるが、たぶん、この人もこういう見方をしたのではなかろうか。

 まあどっちにしてもひどいことおびただしい。小泉は相変わらず能天気だし、民主も社民もどうしようもないし、日本は本当に今、危機に直面している。歴史ではこういうとき、必ず「傑物」が出現して、適切な舵取りをするのだけれど、今回は果たして…。それともまだ落ち込むのか。
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さとうきび畑
… … …
ざわわ ざわわ ざわわ
風に 涙はかわいても

ざわわ ざわわ ざわわ
この悲しみは 消えない


盲目のテノール歌手
/ 新垣 勉
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幻想
古本屋が好きだった。
値段の安さじゃなくて、
雰囲気、匂いが好きだった。
人々の時代、書物の歴史が感じられて
えもいえぬ風情があったものだった。

近くに、一年前にできたBOOK1に
今日初めて行ってみた。
手に触れながら眺めていくうち、
奇妙な感覚に襲われた。
本自体は汚れてはいなかったのだが、
病原菌に触れたかのような気持ち悪さを感じはじめたのだ。

指先が汚染されたかのように、
指を一切使わず、
ハンドルを手のひらで抑えて
運転して帰ってきた。
石鹸で入念に手を洗って、
車のキーをぬれタオルで拭いた。

「いらっしゃいませ、こんにちは」
あの元気なマニュアルどおりの挨拶は、
マックのそれとおんなじだった。
それはまるで中古のハンバーグを売っているかのようだった。
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Mrs. Robinson
映画「卒業」の主演は、Mrs. Robinson。
キャスティングのいちばん最初には
アン・バンクロフトの名前がでてくる。
この映画で一躍スターダムにのし上がった
ダスティン・ホフマンでもキャサリン・ロスでもない。

Mrs. Robinson が黒のストッキングをつけている姿、
サイモンとガーファンクルの名曲がいつも記憶をよぎる映画だ。
サウンド・オブ・サイレンス、スカボロフェアなどなど・・・・・。

S&Gのタブ楽譜を見ながら弾き語りをしてみる。
ハイテンポでなかなかに難しい。
曲の流れに指が何度も遅れをとる。
薬指の動きが緩慢だ。
Hey Mrs. Robinson なんとかしてくれ。

Mrs. Robinson
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郵便受けと受信トレイ
近ごろめっきり手紙を書かなくなった。
先日ふと思いたって手紙を書こうとした。
けど、万年筆のインクが固まってしまっていて、
スペアインクを入れ替えてもインクは流れなかった。
だから未だに手紙は書けていない。

インクの匂いのする手紙を受けとらなくなってどれくらいになるのだろう。
机のいちばん下の引出しを開けてその消印を確かめてみた。
いちばん最近のものは平成10年12月3日
母の死去に対しての友人からの弔いの言葉だった。
多くのものには60円切手が貼ってあり、
わずかだが40円切手のものもあった。
消印は読みづらく中身の末尾を読むしかない。
いずれにせよ十数年以上に遡る古いものだと思う。

最近郵便受けに投げ込まれるものは、
取引明細、請求書、DM、パンフレットなど事務用、広告用がほとんどだ。
切手が貼ってある手紙の類いはほとんどない。
昔、郵便屋さんが来るのを楽しみに待ちわびていたこと
偽りのように懐かしい想い出だ。
ふと先日手紙を書こうと思ったこと、
自分が手紙を出さないのに手紙が来るはずもない。

OEの受信トレイには日々、郵便受けと同じくらいメールが入る。
メルマガやDM、ときには未承認広告なるものが入るときがあるが、
待ちわびている相手、思いもかけぬ相手からのものもある。
メールのよさはタイムラグがないところ、
無機質な文字だが、気持ちを同時に共有できるようなところがある。

でも、思いを込めてしたためた
あのころのインクの匂い、
ポストに入れるときの胸の鼓動、
そんな抒情を期待するべくもない。


井上陽水の「心もよう」をよく弾き語ったものだった。

  心もよう

さみしさの つれづれに手紙を       
したためています あなたに
黒いインクが きれいでしょう!
青い便箋が 悲しいでしょう!

あなたの笑い顔を 不思議な事に
今日は覚えていました
19歳になった お祝いに
作った唄も 忘れたのに

さみしさだけを 手紙につめて
ふるさとに住む あなたに送る
あなたにとって 見飽きた文字が
季節の中で 埋もれてしまう♪
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かもめ
わたしの歩いた地面に接吻したなんて
なぜあんなことをおっしゃるの?
わたしなんか殺されても文句はないのに。

すっかりへとへとだわ!
一息つきたいわ、一息!

わたしは―――かもめ。
・・・・・・・いいえそうじゃない。
わたしは―――女優。
そ、そうよ!

「かもめ」 第四幕より
/ アントン・チェホフ (1860〜1904)
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生きとし生けるもの
動物より植物が好きだ。
植物の中でも一年草が好きだ。

それは一年という流れの中で
命が芽生え 生育をし 花開き 命を終える
季節の移り変わりとともに
その美しくも儚い生死を幾度となく
自分の目で見つめられるからだと思う
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I am Sam を読んで
「その・・・・・・・アニ―が言ってたけど、ポールが『ミッシェル』を作ったとき、彼は初め、歌詞の出だししか書かなかった」

「・・・・・・・それから歌詞をジョンに渡したら、ジョンは『愛してる、愛してる、愛してる』からあとを書いた。アニ―が言ってた。ポールとジョン、どちらの歌詞が欠けても、この歌はできなかったって。だから、彼らが解散したときには、みんなが泣いた。一九七〇年の四月十日に」


これは証言台に立って答えるサムの言葉。ここのBGMを聴きながら、歌詞を想いうかべる。ビートルズの秀作『Michel』は、I love you、 I love you、 I love you までをポールが書いて、それからあとをジョンが書いたのだった。
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先にある危機
三十代半ばから、僕はアルケミストになった。
いや、それはまちがいでペシミストになった。
いつかしか自分の道程になにげなく漂ってきた危機感からだった。

やがてそれは肩の上にどっしりとのしかかってきて
杞憂ではなく現実となった。
神経衰弱になるような日々との葛藤がやってきた。

それを現在は乗り越えたかのようにある。
諸事に一喜一憂があり、
時にはオプティミストのようでもある。

でも、それはそう装えるだけで
やっぱり僕はペシミストだ。
いつもこれからくる危機を考えてしまう。
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学生時代の記憶

六畳一間のアパ―ト
スペアの布団に男女の寝息
男は高校からの友人
女は友人の年上の恋人
二人の恋の由縁は知らない

二人は放浪の旅をしていた
男はかつて革命を信じていた
女は第二の性ではなく
一人の人間として生きようとしていた

一泊の礼に女が残していった本
それは「火の国の女の日記」上下巻
改築のため整理していて見つけたもの
一度もページを開いてもいなかった

それには手作りの栞がはさんであった

やさしさは
そっと胸深く秘めておき
明日の世界に放つまで
安売りしちゃあいけないよ

しん
あんたもっと女と寝なさいよ
やっぱりあたしと寝る?

しんは男の名前
女がこの栞を僕に読まそうとしていたのか
ただ入れたまま忘れていたのか
今となっては友人に聞くわけにもいかない

女の名前は的子
それしか知らない
顔も忘れてしまった
どこにいるのか誰も知らない

でも 僕は問いかける
きみの声が聞こえてくるのはなぜなのだろうと

長い長い忘れていた記憶
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受身じゃなく
腰をかばって・・・・・、
椅子の上で正座して膝を傷める。
痛み止めを飲んで胃を傷める。
知らずとかばいながらスィングして肩を傷める。

ゴルフなんてやらなきゃいいのに。
ガーデニングなんてやめればいいのに。
どうしてもやるのなら程々に
身のほどをわきまえてやればいいのに、と人は言う。

けど酒と煙草をやめるのとはちがう。
人生楽しみを辛抱して生きていても
ストレスがたまるだけだ。
寝転んで本とビデオだけじゃ
それは受身の楽しみだ。

熱中してやるからこそ、
夢中になってやるからこそ、
そんな楽しみがあるからこそ
日々の仕事に打ち込むことができる。

PS もちろん恋も受身じゃつまらない。
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やかましくて
仕事ができなかった。
電話の声が聞きとりにくいし、
神経が全然集中しなかった。

ブルでの基礎工事、生コンの流し込み
目の前でやっているんだからしかたないか。

日が暮れてようやく騒音が静まった。
残した作業を夜やることになってしまった。
あしたも早々からやかましそうだから
今夜に全部片付けてあしたはどこかへ出かけよう。

働いてるんだかどうなんだか
見えない人にはわかりゃしない。
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道遠し
くったくたの敗戦。
午前五時起床、ゆるいお湯につかり
それからストレッチ、朝食、練習場へ。

バッグに着替えと冷凍したアクエリアス、バナナを入れ、いざ出発。

東へ進むほど霧が深くなっている。
快晴の知らせだ。
ハンドルを握る手が緊張している。

午前七時コース到着。
八時五分アウトスタート。
2ラウンド36ホールマッチプレイ。
距離にして約20キロ。
延々六時間以上の戦いがはじまる。

敗軍の将は兵を語らず、
相手が強かった。
ふくらはぎはパンパンで、右手が上がらない。

またあしたから来年への戦いがはじまった。
クラブチャンピオンへの道遠し。
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ボタンのかけちがい?
朝晩冷えてきたので半袖のパジャマともしばらくお別れである。
風呂上がり、新しいパジャマが用意されていた。

ところがボタンが留められない。
裏を着たのだろうかと、脱いで肌着の側を見てみる。
が、まちがっていなかった。
ボタンが左側についていたのである。
ただ単に右についていたものが、
左についているだけなのにうまく指がいうことをきいてくれない。
なんと習慣というものは恐ろしいものだろう?

結局は妻の例の天然呆けで
女物のパジャマを買ってきていたのだが・・・・・。
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中島みゆきPCカラオケ
昨日の続きです。
中島みゆきのお好みの曲を歌ってみてください。

中島みゆきベスト
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PCでカラオケ
かつての歌詞が知りたくて検索して見つけた先。

文字の色が変わらないから
ほんとのカラオケとまではいかないが、
流れてくる曲は記憶のままなので
スピーカーのボリュームをあげて思わず歌ってしまった。

「楽しそうだね、おとうさん。何を歌ってるの?」

「う、うん、古い歌だよ。おまえが生まれるまえの。こんなのよりあゆのほうがいいだろ?」

「ううん、わたしミーハ―じゃないもん。教えてよ、なかなかよさようじゃん」

そうして親子でPCをカラオケ代わりにして歌った歌。

アザミ嬢のララバイ (この場ではメインBGMが終わらないと流れません)
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光と香りの瞑想
 揺れるキャンドルの炎を眺め、ぼんやりと一日を振り返る時間、心を空っぽにして、自分のいる時空とは違う世界に心を遊ばせる時間は、アロマキャンドルの香りが楽しいパートナーになるという。

 南の国にそこはかとなく漂う、誘惑されそうな花の香り。人の潜在能力を高め真実の感情を目覚めさせる力が存在する。マレー語で「花のなかの花」を意味するイランイランの花の香りに包まれて、自分自身を見つめなおすとき、情熱的で官能的なその花のように生きてみたい、という願いがわいてくるというまやかしみたいなセールストーク。

 だが、その原料となっているイランイランの花の育った風土、マレー半島の気候や光景、そこに住む人々を想い浮かべて、このキャンドルを見つめていると、セールストークがあながち偽りでもないように思えてくる。

 「ストロベリーポット」 http://www.cc.rim.or.jp/~s-pot/goods.htm
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秋の光
写真家は、秋の光の粒子は優しく、
きめ細やかだという。

雨あがりの午前の晴天の光景を
風に吹かれながら眺めていた。

白と赤、ピンクのコスモスの花をじっと見つめていると、
なるほどそのように光が透けて見える。

部屋の窓からピアノ曲が流れている。
マイ・ホームページのショパンのノクターンだ。

そばのキャベツ畑から紋白蝶が飛んできて
赤の花びらに止まった。

そんなとき、ピアニストは光を弾いているようで
光は音楽になり、映像になる。
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雨が地に響いている
『ハンカチ』を書きかけてから
ときどきギターを弾いている。
およそ10年ぶりほどだろうか?

ずいぶんと下手になったものだが、
「朝日のあたる家」とか「オブラディ・オブラダ」くらいは記憶している。
弾き語るというほどでもないが、
まあそれなりに歌っている。
もちろん人さまに聴かせるものではない。
今弾いていたのは『たどりついたらいつも雨降り』だった。


今日のクラブチャンピオンシップ予選ラウンド、
何とか単独8位で、16人の1人に残ることができた。

午前五時起床、腰痛を和らげるためぬるい風呂に入り、
時間をかけて腰椎体操をした甲斐があった。

来週からはトーナメント方式で熱い戦いがはじまる。
負けたら終わり、1対1のマッチプレーだ。
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解体作業の後で
学生時代、パチンコで儲けて買った
ウィンドファンや洗濯機、
よくもまあ今まで持ちこたえてきたものだが、
この際お役御免と引導を渡すことにした。

名残は尽きないが、
青春の残像はもはやアルバムだけとなってしまった。

ただ、小学生のときにこさえた粘土細工や
夏休みの宿題の絵日記、木材工作の舟 
ランドセル、卓球のラケットなどが残っていた。

きっと母が残しておいてくれたものだろう。
それらだけは捨てずに物置にしまいこんだ。

それにしてもこの腰痛はなんということだ。
PCに向かうのもままならない。
片付けで重いものを持ちすぎた。

あしたクラブ選手権の予選だというのに・・・・・。
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たった一日で
四半世紀住みなれた家が廃墟となった。
あしたには更地と化してしまう。
やむない改築とはいうものの、
新しきものがよいとは限らない。

見つけた品々への思いが、
おそらく10年前、20年前だと遡るにつれ、
忘却していた記憶を呼び覚ます。
ひとつの地に住みついたもののノスタルジアだ。

明るく広い空間を誇っていたマイルームは
タンスや布団で足の踏み場もなくなった。
今いる場所だけが唯一憩いの場である。

約二ヶ月の辛抱である。
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パニック・シンドローム
本日東京証券取引所では
再度バブル崩壊後の安値を更新した。
大手四行の大幅下落が主要因だが、
それにつられて財務内容の悪い企業もまた大幅下落を余儀なくされた。
どうやら金融パニック再来の様相を呈してきたようだ。
A生命保険も危ないらしい。

1997年の山一證券、北海道拓殖銀行倒産のときよりも
実際の状況はもっと深刻なのかもしれない。
あれから日債銀、長銀が続けて倒産し
不良債権をたくさん抱える地銀の数多くがその類を免れなかった。
もちろんゼネコン、流通等、債務超過の企業も連鎖的倒産を余儀なくされた。
挙句、生保、損保の破綻だった。
だが、あのときは世界の主役を自負している
アメリカ経済が好況で、10年あまりの右肩上がりを続けていた。
それに追随して世界の経済立国は
それなりに好況の恩恵を受けていた。

だが、今年になってアメリカ、ドイツがバブル崩壊となり、
世界的に暗い影を投げかけている。
世界的不況が長びけばと、経済恐慌の不安さえ出始めた。

小泉首相は経済にはずいぶんと疎い。
金融に関していえばずぶの素人と大差ない。
えいやーとかけ声ばかりである。
また、竹中経済相は学者である。
世界的視野に立って実質経済を実践していない。
なぜ、世界のTOYOTAやSONYからの人材を求めないのか?

本日大手四行のうち、
UFJホールディングスとみずほホールディングスとがストップ安で引け、
三菱東京フィナンシャルグループと三井住友銀行が大幅安した。
株価下落による不良債権処理の遅れを嫌気したものだが、
当時とちがう点は大手證券三社の株価の下落幅が
大手四行と比べてそれほどに顕著でないことである。

証券会社は不良債権をほとんど持っていない。
手数料収入は減っているだろうが、
5年前の金融パニックを教訓に、生き延びる術を探ってきた。
朝7時出社、夜8時退社の勤務時間の中で
株式以外の金融資産運用を幅広く手がけている。
それに比べ、金を貸せない銀行に金融収支は限られていて、
ただみたいな利息でもって貯金を預かり、
1パーセントあまりの国債を買って
運用するのが関の山である。
このままでは、大手銀行の収益は、
いつまでたっても消費者金融に勝てはしない。
いちばんの融資先が消費者金融なのだから。

現況、三菱東京と三井住友は安泰だろうが、
みずほ、UFJにおいては国有化の懸念さえ出てきている。
思えばみずほグループの前身は、日本興業銀行、第一勧業銀行、富士銀行だった。
UFJグループは三和銀行、東海銀行、東洋信託銀行だった。
選りすぐりのエリートたちの就職先ではなかったのか。
二行の不良債権は、
公的資金を注入してもなお、
未だいささかも減る状況にない。

今さら何をペイオフ延期である。
小泉内閣が基本方針に掲げる不良債権問題を
本気で2004年度内に終結させる気なら
ぶっつぶれる企業はかなりの数に上るだろう。
失業者があふれ、国民生活は今より苦しくなり、
当然世論は非難轟々となる。
それでもあえて断行するならば
可能性は低いがひょっとして道は開けるかもしれない。

今日の日経新聞一面の記事は
『道路公団5兆円の債務超過』である。
民間基準で財務を再計算するとそういうことであり、
またまた国民に負担を強いるしか方法がない。
田中角栄以降、歴代の政治家たちは大馬鹿揃いだったというほかはない。
そのつけは、数10年して甚だしく国民生活に及んできた。
先が暗いということほど深刻なことはないではないか。

世界的なレベルで調査した機関によると、
日本の学生の能力がかなり下がってきているそうだ。
もちろん東大や京大レベルの大学においてのことだ。
現在の日本の若者は低学歴化ではなく、低能化社会であるとも言われている。
人材のない国に発展はない。
日本をしょって立つ若者が
明治維新のときのように数多く現れなければ
政治だけではなく全てにおいて
アメリカから大きな黒船がやってくるかもしれない。

アメリカからの黒船なら
まだましなのかもしれないが・・・・・。
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未着信
OCNからJ―PHONEにメールが届かない。

日が落ちて 闇が辺りを包むまで
僕はすっかり時間を忘れていた。

メリケンパークの街の灯を
僕は時々 思い出す。

中二階の小部屋の窓に引かれたカーテン
ずっと二人きりでいればよかったのに。

僕はきみの声だけを追いかけていて
もう少しで 堤防を踏み外すところだった。

きみは今どこにいるんだろう?
J―PHOHN・・・・・・・・・
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