時間の探求 その2
法学でも時間概念は重要な役割を演じる。
刑事事件におけるアリバイ、時効
自衛隊員の勤務時間を定めた総理府令
閉店時間を制限する風俗営業法、
遺言や相続や契約など民事法も例外でない。

近代の成立とともに 法学に 「時間」が重要な位置を占め始めた。
産業革命を経て資本制社会に移行して法律に時間概念が必須となる。
産業革命は「移動の自由」と表裏の関係にあった。労働力を各地で囲い込み、労働力や原料や商品能動は鉄道によって飛躍を遂げ、鉄道網により、時刻表が組まれた。各地での時刻の統一である。
正確な懐中時計(ウォッチ)とテレフォンが近代社会の流通効率を躍進させた。
ウォッチの登場と普及は、時間を個人のものに変えた実に偉大な出来事だった。
20世紀は「時間の探求」の世紀となった。
その時間は19世紀までの時間とは全く異質のものになってしまった。
オフィシャル・タイムやプライベート・タイムなどの区分はつい最近の発明に過ぎない。

次に 世界観が変わる 生物の時間についてみていこう。

お楽しみに^^