時間の探求 その1
講談社現代新書の『学問のヒント』(日垣 隆)の3章の時間の探求から抜粋・要約することによって

時間論の最初の入門としよう。

この本は 「知」の最前線がわかる本としておススメです。

イスラム寺院やキリスト教の礼拝堂にも神社仏閣にも、事務室でない限り、とりわけ祈りや聖に関わる空間にはクロックは置かれていないのがふつうであるが、宗教施設は時間と無縁である、などというのはとんでもない誤解です。

近代まで世の東西を問わず、寺院が時間を制していたのであり、それは鐘の音で刻まれ続けてきたのであった。

「時間」が、あらゆる学問にとって極めて重要な位置を占めている。

天文学の「光年」から情報工学の「ナノ秒」に至るまで、時間尺度なしに科学は成立しえない。考古学や化学では、半減期が活用されている。

物理学における時刻は、もっとも根本的な指標です。
専門家の言によると
<<座標系が変われば、それに応じて時間も必然的に変更しなければならない。一言でいえば空間と時間とはひとまとめにして考えねばならないということである。絶対時間という空間とは独立したものを考え、それは座標系とは関係なく、永遠に過去から未来に向かって一定のテンポで流れ続けるといった考えは捨て去るべきであるということが、相対性理論の根本思想で、4次元の時間・空間という広がりを『世界』とか『時空』と呼び、これがすべての物質の容器であり、物理現象と呼ばれる劇の舞台である>>

さらに、法曹界、法学の世界へと話は続いていきますが、今回はここまでといたします。

また、次を読みにお越しください。待ってます^^