今日の思索~人生を見つめる70の言葉 その11
<<観察する力が生命を救う>>

ファーブルがその観察力を発揮した有名な事件があります。
彼が博物学の研究をしていた三十歳過ぎ、南仏のアヴィニョンに住んでいた頃、ヴァントゥー山に登山したときのことです。
植物学者や昆虫学者の一行七人とともに、観察のために登山したのですが、この山は霧が発生しやすく、崖から転落する危険もある山だったのです。
その山で、一行は濃い霧に会い、雨にも祟られた。
ファーブルがその山に関して経験が一番あるということで、先頭に立ってジャスと呼ばれる避難小屋を目指したのですが、濃い霧と、迫る闇のためになおさら方向がわからなくなった。
そんな時彼は、雲が出て来のは南の方角だったことを思い出した。
そして、一行の体のどの位置が雨で濡れているかを確かめることで、南の方角を割り出して、ようやく避難小屋に辿りついたということでした。
彼の好奇心、そして観察力の鋭さは、まさにモタさんの「好奇心道」のお手本そのものだということです。

我々も 観察力を日頃から磨いておくと良いと思います。その土台にはたゆまぬ好奇心があることも忘れてはならないでしょう。(#  ̄ー ̄)〇