生命とは何か?その3
細胞に見立てた水滴のふるまいから、生命の物理的な原理を探る。
油中の水滴を人工細胞と見立てて、これに向かって、細い流路を通して別の水滴を送り込むと、水滴の一部が人工細胞に取り込まれては排出されるような動きが繰り返し起きるが、この仕組みは水や油の物理的な性質によって自発的に引き起こされる。
送り込むほうの水滴に栄養に相当する分子を入れて、送り込む頻度を変えていくと、取り込んでは排泄する現象にリズムが生じたり、消えたりする。
このように生命らしさが生じるための条件を絞り込んでいけば、細胞というシステムを動かす原理が次第に明らかになっていく。
散逸構造などの理論が登場したのは20世紀の中ごろで、生命とは何かを探求する学問もこれからが本番でしょう。
次に、無生物の部品を組み上げて生きた細胞を作れるか?ということについてみていきます。

編集 えんさん : 人間が疑問を持つのは知的生命体であることの証ですね。探求はこれからも続いていくことでしょうね。^^
編集 テラマチ : 何故生命が存在しなかればならないのか 存在はどこから始まったのか 知りたい事が山のようにありますね^^
編集 えんさん : 生命現象のシステマティックな理解が可能になるのが散逸構造だと思います。また、生命を作るという未来の課題もこの原理の応用が大切かと。
編集 テラマチ : 実に面白いですね 散逸構造は どうして宇宙に秩序や いろいろな構造が有るのか?と言う事を問うていますが この辺も えんさんの御考えをお聞きしたいです 次回は 無生物から生きた細胞の創造 これも楽しみです