テーマ研究 植物編 植物の世界 ラン
まず、世界らん展のリンクをご覧頂こう。
リンク世界らん展 日本大賞2014

さらに ニュートン2014.3の植物の世界ランの紹介です。
立ち読みとして
こちらリンク先です。

最初の写真はオーストリアで撮影されたランの一種 カラフトアツモリソウ。
花びらの形態が独特。袋の付け根にある花粉塊(かい)を確実に虫につけることができる構造になっている。
揺れで虫を惹きつけるものに マレーシアで撮影された、バルボフィルム・メデューセというランは 複数の小さな花が集まり、ひも状に伸びた花びらの長さは10センチ以上にもなり、ギリシア神話のメデューサの長い髪(ヘビ)を連想させる。
このタイプの花は、動きに加えてハエの好きそうな腐ったような匂いを出しているものも多い。

似た写真はこちら
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雌バチのふりをする者は
イタリアで撮影されたオフリス・スペクルムというランだ。
この花の面白い点は色だけでなく、毛が生えた質感やフェロモンまでも雌バチに似せて、雄バチを引き寄せるところだろう。

ほかに ダーウィンが蛾との共生を予想した マダガスカルのラン、アングレカム・セスキペダレは20~30センチもなる管をたれ、その中に蜜を貯める。
花びらから毛が伸びたもの コロンビアに生息する ステリス属の仲間は 空気の流れで毛が動き、ハエなどを誘き寄せると考えられている。
昆虫の通り道を作り誘導する パナマに生育するカタセツム・ヴィリディフラブムは 1枚の花びらがドーム状になっている。花粉塊を中から飛び出し、シタバチにつく仕組みになっている。
花を葉が守る?ラン、樹上に生きる最大のランは 茎の長さ3メートルにもなる。

こうした多様性は 「遺伝子の重複」が大きく関与していると考えられている。
花の形状を決める遺伝子が重複する進化が起きたが、その結果、ある個体で、その遺伝子のうちの一つが大きく変異しても、残りの遺伝子の存在によって、その個体は致命的な打撃を受けないので、様々な形の変化を”試す”ことが可能であったのでは。
共生が重要なのは花粉を運ぶ場面だけではなく、発芽するために、種ごとに決まった菌が必要で、更に花が咲くときには、別の菌が根に共生する場合もあることもわかってきている。

このようにランはその生涯で2回も別の生き物の力を借りる。
このしがらみがランの個性を作り出したと言えるでしょう。

このことを知れば、よりランが愛おしく、魅力的な植物だと感じられることでしょう。\(・o・)/!♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

編集 えんさん : 犬はペットとしても大切にされてきましたね。この分類に入るのも頷けます^^
編集 詩伝 : 哺乳類で「遺伝子の重複」が多いのが確か、犬でしたね。 大きいのから小さいのまでいろいろあります。 犬も愛おしく、魅力的な生き物です^^