最新宇宙論入門
『宇宙は本当にひとつなのか』という村山 斉氏の本から要約抜粋すると、2003年を境に観測の結果から宇宙全体のエネルギーの内訳が明らかとなり、原子は宇宙全体の5%にもならず、約23%は暗黒物質で、約73%が暗黒エネルギーだということで、宇宙のほとんどすべてのついてよくわかっていないということです。
今、宇宙研究の現場では暗黒物質を捕まえる一歩手前まできているとのことで、暗黒物質が異次元からくる使者である可能性があり、多次元宇宙が真面目に議論されています。
一方、宇宙の膨張が最近(約70億年前)加速し始めたことがわかり、暗黒エネルギーが発見されました。
此処で多元宇宙が登場します。
暗黒エネルギーがミクロの世界の「真空のエネルギー」だとすると、期待される量に比べて120桁小さすぎるので、多元宇宙の考え方が登場する。
宇宙は試行錯誤で10の500乗個も作られたのが、ほとんどの宇宙は暗黒エネルギーが大きすぎて、星や銀河ができなかったが、たまたま暗黒エネルギーがとてつもなく小さかった宇宙だけに星や銀河ができ、知的生命体が生まれ、そうした宇宙が観測されるというものです。
今後の観測実験で答えが確定していくでしょう。
まだ、話は超弦理論やホーキングなどに及びますが、続きは次回にします。