意識の起源 局在か?非局在か?



意識の定義から多義になっているが、意識を司る部位は大きく分けて2つの説がある。
脳のどこかに意識を司るニューロン(あるいは、その束)が局在するという説と、意識は脳全体に広がって存在するという非局在説である。

言語を司る部分は明らかに局在している。ここから、意識の座も局在すると類推する研究者がいるわけだ。
前頭連合野は、動物の中で唯一はっきりした意識を持つ(とされる、疑わしいと思うが)人類で、最も発達している部位である。
そこで、前頭連合野が、意識が宿る候補となる。

一方、非局在説はイメージが湧きにくい。
立体写真の一種のホログラムは、像を記録したフィルムにレーザー光を当てると、像が再生されるものだが、フィルムを小さくすると、像は鮮明さを失いつつも、あくまで全体像が再生される。フィルムのあらゆるところに、像全体が記録されており、非局在なのだ。脳の中の意識も、これと同じだとするのが非局在説である。


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☆ コラム・脳科学は 本来 土曜日にするつもりですが、前倒ししました。明日は歴史関係か何かの日記を書くかもしれません、時間が十分あればですが・・・。