最新宇宙論入門 その3~宇宙の運命・補完編
前回、宇宙の運命に暗黒エネルギーが深くかかわっていることを見てきましたが、暗黒エネルギーは、未知の、正体不明のエネルギーで、宇宙の4分の3を占めるものです。

暗黒物質との一番の違いは、宇宙が大きくなっても暗黒エネルギーは薄まらないことです。このエネルギーを発見するきっかけになったのが、非常に遠くの宇宙で起きた超新星爆発です。

Ia型超新星爆発の観察を通して、爆発を起こした場所までの距離と、膨張速度の二つのことがわかります。
この結果、宇宙の膨張速度は増していることがわかりました。

これにより、暗黒エネルギーは、エネルギが増すことがわかったのです。

この暗黒エネルギーに相当するものを最初に考えたのがアインシュタインでした。斥力を働かせる宇宙項というものを宇宙方程式に入れたのですが、宇宙項の表現している斥力が暗黒エネルギーであれば、辻褄があってくるということですが・・。

暗黒エネルギーの生み出されるスピードを測り、これからの変化を解明しようとする計画が、2014年にも開始されるSuMIRe計画です。
結果が楽しみです。

編集 えんさん : ヒッグス粒子は宇宙の5%の世界、残り95%は超ひも理論の世界に入るのでしょうか?
編集 テラマチ : ダーク・マターの世界ですね 宇宙の質量の多くを 占める謎の領域 科学の発達は 想像を超えて 進んでいくかと思います いろいろ興味深い事が多くて 新しい発見は ワクワクしますね