霧雨
天気予報り通り、明け方から降りだした。

愈々、明日、明後日も雨のようだから、入梅か。

救急車騒動の娘は、夜九時過ぎ、婿が帰宅するや、買い物に出かける。

子供を寝かせる時刻。遂には、姉を叱って泣かせ、母屋へ孫娘は救いを求めて来た。

黙って、風呂へ入れ、こちらの寝室へ。顔を合わせると私が娘を叱る事になるから、携帯電話でメールして何も言わず「こちらへ泊めるよ」とだけ送信。

了解と返事が来たところを見ると反省していると解釈した。

昨年四月から二年目に入る。娘一家との同居である。

孫が可愛いと喜んでいると、その代償が大きな騒音となって返ってくる。

特に、娘の我侭が増長するから不思議である。子供と同じく、自分も甘えたいのです。

長年甘やかして育てた貴方の責任です。と皮肉られる。

言葉、生活、門限と厳しい父親だったと自分では信じていて、それに従った娘。

現代子は金銭的な扶養が夫に変わると、態度が一変した。独立したから、私に従わなくても良いと思うらしい。

その上、夫は自分の言いなりになる。そんな時代の風潮を真似るのである。

日本国憲法で親を扶養しなくても良いと解釈するらしい。

何条を指しているのか聞いたことは無いが、戦後その傾向は益々強くなり、遂には親を殺すまできてしまった。

日本を骨抜きにする目的で連合国各国が作り上げた憲法である。

戦争放棄の第9条だけは守るとしても、改正必要な部分が多いのである。

大学時代の恩師が憲法学者で改憲論者だからではないが、私も改憲賛成派ではある。


まるで、飼われていた犬である。親子の情は姿を見せなくなった。