如月 二月
昨日よりは寒風。寒明け間近の陽気なのか。如月は更に着ますという意味と、陽気が良くなるからの衣変えの説に分かれるらしい。

冬最中には違いない。大雪はこの頃が多い気がする。

11時過ぎ、急に孫が呼びに来る。風邪の予防注射という。
何度するのか聞いたら、ママがするのだという。
昼過ぎに電話連絡の予定があるから、注射が終わるとすぐに帰宅。

それからゆっくり買い物がしたかったらしい。昨日も毎日塾に着いて来ては買い物をしているから、毎日の必要はないのだが、買うのが好きのようだ。
病院帰りの下の孫が指を吸うと叱り、泣かせている。外出時は手を洗う暇が無いから、そのためのウエットティシュをバックへ持つのが母親だと言うが、相変わらず繰り返す。

車から降りると孫は母屋へついてきて、コタツへ。昼を私と食べると言う。

何故と聞くと、鬼ママと食べるのが否だと言う。好きな納豆と卵焼きを少々。味噌汁とスープの汁ものはなし。

家内が珍しく友人とお茶をすると10時過ぎ出かけた。

午後は孫娘のピアノで娘は着いて行く。下の孫守が日課。しばしの息抜きになればと思う。

弟は好物の納豆に満足。一膳で足らず、お変わりする。「今日の納豆美味しいね」と本物が分かるから子供は油断できない。

スーパーには珍しいAの納豆。会長と私が知り合いと聞くと、それで美味しいのと聞く。

国産の大豆と大粒だが、仕上がりは硬めで周囲が真っ白い粉が吹いたようになっている。

私は、最近このAだけを食べる。作る人のこだわりが分かる納豆だからだ。

「挽き割りも作るが買って欲しくない」という。小さくしたかったら、まな板の上で大粒を刻んで食べて欲しいという。

あの硬さと粒は大きめの出来が最もよいからだという。

何年前だろうか、ライオンズの集まりに招待して以来の知り合いの女性で絵描きで、バーのママ。彼女の店へ一人で行けないから一緒に行ってくれという。

名古屋の繁華街の一つの裏通りのビルの三階にその見せはあった。

仕事柄私に適任だったのだろう。話が弾んで、絵を一枚買うのに、私が選択してあげた。

手紙も来るが、私はその後行ったことはない。彼はその後通っていたのかもしれない。

妖気が漂う不思議な絵だったのを記憶している。

会長ともその後会う機会も無く、今日に至っている。