続娘3
娘は家内の甥の子であるから、家内との血族なのだが、私には何でも言えるらしいのである。

家内に言わせると、私の甘やかしと言うことになる。言うがままに物を買い与え、何不自由なく育てた。

義理の間ではなく、孫として小さいときは接してきたから、祖父のような存在だった。

現在住む一戸建の住宅も、すべて彼女の好みに仕上げさせた。和室のないフローリングすべての洋室だけなのである。

バブル期であったから、価格の高い割りにできはいまいちのところはある。カーテンは老舗のデパートに任せ、そこのお抱えの一級建築士の女性が、天井と床、部屋の用途に合わせてデザインした。

窓のサッシがアルミ色から黒塗りが流行し始めたころのものだ。

四年目に男の子が生まれた。過去のお産による精神不安定の心配から、家族で話し合って生むか、生まないかを決定したらしい。

二人目ではそれはなく済んで安心したものの、逆に強くなった。二人の子供の面倒は大変と夫に家事の手伝いをさせる。

姉が幼稚園の年齢に達して、名古屋の大学付属へ行かせたいと、名古屋のマンションを借りて生活を3年させたのである。