孫娘のピアノ教室
学校から帰ると、宿題。次にピアノの教室のための練習。

時間が来たので、JR迄送ろうと隣へ行くと孫娘が泣いている。「怠けてばかりいるからでしょう」と怒鳴っているママ。

ピアニストにでするのなら別だが、音楽とは字のように音を楽しむものだと私は思う。

帰ったら、孫娘に本心を聞いてやろうと思う。下の子は丁度昼寝でこちらへ置いて行く。

何事も途中半端は嫌いだが、指の届かない話と指の力が弱い云々という話も出ていたので、大人が、判断して、そのこにあわない習い事を押し付けることは避けようと思った。

靴をはかせ、車に黙って乗せて、背中をなぜてやった。

親面して怒鳴る娘を叱りたいが、今日は黙って睨んだら、小言は収まった。

大声で叱ったこともない私なのに、何故、この娘は自分の子を怒鳴り叱り飛ばすのか不思議でならない。

血のようだ。実はこの子は私の血はかかっていないのだ。家内の甥の子供を幼女にした。

小さいときから我が家に入り浸り、来ないときは毎夕電話で交信。

中学三年で正式に幼女に籍を入れた。甥夫婦をわが子のようにしていたから、この子は孫のようなものであった。

家裁の場でも、本人の意思がこれほどしっかり私たちを親と望むのなら、他人の出る幕はありませんと調停委員が言われた。

高校、大学は私たちの元から通った。大学は短大にした。女の子がそれ以上の学歴を持つと縁遠くなることが理由の一つ。

次は男性を馬鹿にすることを心配した。案の定恋愛で選んだ彼は小企業の社長の息子であるが、高卒だった。

ここま書いたら、下の子が昼寝から覚めて、ママはと泣き出した。

次は先へ送ることにする。