良妻
現代の若者には死語になっているかもしれない。男女同権高じて、女権のDV即ち奥さんに暴力を受けて相談する男性が増えていると言う。

仕事をしていると「お茶が入りました」と声がかかる。根気仕事の息抜きに時間が来ると用意してくれる家内の配慮である。

時には、膠液を使用中などは乾いて固まることがあるから、手を離したくない。迷惑にさえ思うことがある。

ご飯ですと、温かい出来立てを食卓で待つ家内。仕事の切があるから、これも文句を言い出しそうになる。

しかし、考えると、そんなことをしない、できない女性を妻に迎える現代人には贅沢な話かもしれない。

それですまないで旦那に暴力を振るうと言うから恐れ入る。子供がいなければ良いが、いればそれを習う。

妻は夫を慕いつつ、夫は妻をいたわりてなどという浪曲が恋しくなるのは私だけだろうか。

感謝である。感謝の言葉も影が薄くなってきていないだろうか。自然の動物に人間が学ばなければならない事態が北らしい。

日曜日の朝、婿が昨夜から干したままの洗濯物を片付け、蓋らしい洗濯物を干している。

厨房での食器洗いも彼である。子育てに忙しいから、協力して欲しいというのが娘の言い分らしい。

以前に説教したが効果はなく、世間は皆そうだという。孫のクラスメートが向かい側のコーポにいる。

二人とも話してみると同類なのである。こちらは二人目の子供が1才た゜から、手がかかる時期ではある。

考えると我々世代は幸せな時代をすごしていると思い、感謝すべきなのだと思い知らされた。