孫の自慢
幼稚園のお迎えバスを待つ間、興奮気味に友達のママたちに話す孫。

「あのね、かまくらまだ残ってるよ」「むすごいね」
「じいじとおねえちゃんと僕と三人で作ったの」

「何時の間に作ったの」「公園にも大きな雪だるまあったね」「あれは僕とおねえちゃんが二つ作ったの」

「でもね、大きくなりすぎて。最後はじいじが転がして、頭を作ってくれたの」

「みんなが誰が作ったのかなって驚いていた」「おじいちゃん力持ちだね。あんな大きな雪だるま転がすんだから」

鼻高々で迎えのバスに乗り込んだ。男の子は大きいものに弱いのかもしれない。

二人の親達は共に雪に降られて、国道でスリップして、必死に帰宅したと言う。

日陰に未だ残雪がある。