土日に従兄弟たちの宿題の習字
三年生の女の子と五年生の男である。三年から毛筆の授業があるから、セットをそぞれ持参していた。

墨はついているが、墨汁しか使わない。姿勢は勿論、筆の持ち方もできていない。硯に水を注ぎ、正しい姿勢で墨をすり始める。

ここから書道は始まる。姿勢もそのときからできている。

左右に筆を振り回す書き方にも驚いた。五年生の男子の筆は有名メーカーではあるが、腰がない絵筆のようなやわらかい筆。

私の一本を今後使うようにやった。親が値札を見て、驚いている。一万円は軽く超えている。

中国から安くてよい筆が沢山輸入されているが、大量生産の筆は先が平らに揃えてある。

妹は娘も手伝って欠かせているのだが、書道塾へ何年か通ったから基本は指導できる。

何年も書かないのと、元々、筋は良くないから、手を取って教えるのにも、子供の力の影響を受けて、形にならない。

振りに手を取って書かせて、それを体が覚えている間に、二三枚書かせる。

良いところは大声で「よし、いいぞ」と声を掛けると効果がある。

孫娘もその気になって三人が書き始めた。彼らを「よし、上手いぞ」と声を掛けるから、自分も頑張ろうとする。

前に、練習済みで、上手くなっているのに、この雑然たる空気で、下手になっている。

今日の午前中は孫娘の清書の日とした。市販の書道用半紙では余りにもお粗末。

山陰の手漉き和紙の漢字用を使うことにした。にじみやかすれが鮮明で、子供にも理解できた。

競書というから、どなたか知り合いの書家が審査かとおもったら、校長先生だとか。

教育大学は書に熱心だから、先生も書はたしなむだろうと期待している。

一年生にも入賞しているので、選ばれたのか、理由は分らないがうちの子は書、他は絵とかに分かれるようだ。

もっとも、うちの子は絵も出すらしい。