H先生から手紙
特別出品の題名サイズ、写真が届いた。日本がモンゴルへ美術館を贈呈した式典から帰られたばかりで、あちらで撮られた写真も一枚添えてあった。

小泉首相も行かれたらしい。政府側はカラコルムへ美術館を贈呈とのことである。

早速イオン担当者にメールで作品写真と明細を送信した。インターネットと会場とSC何か所かへ案内を出してくれるからだ。

場内アナウンスの文章も考えねばならない。
何でも一人でするのはいけないと思いながら
教えるほうが面倒になる。

最近、やたらと県や市の美術館で開催したがる向きがあるのだが、東京都美術館ばかりを過ごした私には、もっと庶民的な、誰でも見られる場所という意味で、こことのかかわりを持って7年になるが、変えようとしないのはそんな理由である。

中身は人間国宝、芸術院会員、評論家、各団体のトップだからこれ以上はない。

最も理解してくれるのがこの会社の社長さんだ。第一回目に偶然来場して言われたのが「これだけの展覧会を開催してもらうことの意味を君たち解っているのか。」「新聞他マスコミに案内したのですか」と担当者に発破をかけて下さった。

マスコミ他はこちらはプロであるから、全て手配済みなのだが、この言葉は何より嬉しいことであった。

当時の担当者もマネージャーも親しい仲であったから、協力的ではあったが、真の価値はわからないのが正直だった。

その上に、「何か分けていだける絵はありますか」と絵を買い上げて下さった。

さすがに一流企業のトップと感謝した。以来毎年、偶然来た振りをして、来場下さってその行為も続けて頂いている。

作品選びは、なるべくプロ作家で、お値打ちに買っていただくのがせめてのこちらの誠意である。

作家は其れを楽しみに出展する人も出てきた。金銭ではなくてお買い上げという名誉が作家は嬉しいのである。

今年はマスコミ各社が勢ぞろいしそうで、楽しみにしている。