千の風になって
裏の知人のお別れ会から今帰宅しました。

われわれ椅子席の倍以上の来場者に会場側も、戸惑うほどの盛大な会でありました。

69才という早すぎる急逝と、先生と彼女の生き様がそれを証明していた。

何日か練習して備えた、家内たちのコーラスも立派。それに合わせて全員が「千の風になって」「故郷」を歌った。

お茶、山の会、旅行、自然保護、哲学の会と多趣味を究め、私がこちらへ住んで得た知人の半分近くが彼女と先生の紹介だった。

その私たちにも半月前に、知らされたほどだから、周囲は殆ど知らないことだった。

19年2月に疑いが出て、今年3月という短時間の癌の進行。

専門家の十分な手当ての甲斐もなく、最後はホスピスで過ごしたという。

挨拶にはご主人の先生が顔をくしゃくしゃにして挨拶はみなの涙を誘った。

無宗教を通されて、先日、身内の密葬は済んで、散骨だという。

常々私の言っていることが先に行われたという感じだった。

家内とは海外旅行と歌の会、茶会を一緒にする仲だった。

お経も、線香もなく。全員のバラの献花は数が足りなくなるほどだった。

「最後のときまて 愉しく 凛として わくわく どきどき いきいき」が彼女の最後の言葉となった。
                      合掌