ルーリン彗星
青緑に光るルーリン彗星=24日地球最接近
 白く輝く土星の近く、青緑色に光るルーリン彗星(すいせい)が23日夜、兵庫県神河町の山あいから観測された。同彗星は24日昼すぎに地球に最接近し、戻って来るのは数万年後。同県明石市立天文科学館の学芸員井上毅さん(40)は「世界天文年の始まりの時に本当に面白い天体現象が来た。彗星は一期一会だが、記憶に残る彗星になった」と話した。
 井上さんによると、同彗星からは通常とは逆の太陽方向に伸びるかのような「アンチテール」がはっきりと見え、珍しい。同彗星は2007年7月に台湾の鹿林(ルーリン)天文台の観測で発見された。24日以降は見掛け上、次第に土星から離れるが、3月上旬までは観測しやすいという