銘菓
大阪の老舗の銘菓。思い出したのか夕方孫幼稚園年長組みの男の子がやって来た。「この間の美味しいひよこ食べたい」と言う。
「ご免ね。昨日まであったんだけど・・」「これはどう」大人の味は分らなかった。
九州のお土産品にひよこがある。これは一般のお土産クラスなのと、形が気になって「可哀想だから食べられない」と手を出さない男の子である。
お隣におすそ分けしたのと孫と殆どは甘党の私が一人食べてしまった。
皮がカステーラのような渋い味は老舗のあじである。それが分るのが同じ甘党のこの孫なのである。
説明にはオランダ伝来とある。
名古屋にも私の好きな京都の流れを組んだ焼き菓子があり、それにはシナモンが少し加えてある。不老柿と名うって普及してあるが、今度の大阪の味はその一枚上手である。
それに送ってくれた人の心が伝わるから他に類を見ない銘菓となっている。
三日めに思い出して食べにきてくれた孫に申し訳ない気がした今夜である。
こんなデリカシーは彼の両親には無縁かもしれない。