住宅地の北に
市が開発した工場用地がある。何年来、住民との交渉で、入る工場の職種を制限しているのと、不況のために、空き地のままだ。

住宅地の十分の一の単価でも、買い手が付かない。赤松と黒松と間黒松が自生している。

一緒に歩いて、孫娘に種類を教えた。芽の赤いのが赤松で大きくなると幹が赤い。

黒松は芽が白く、幹は大きくなると黒味を帯びる。間黒松はその間の子で、赤と黒が交わる地点に生まれる。

真剣に聞いて、これは赤松、これは黒だねと識別するのだから、子供は覚えるのが早い。

稚苗が沢山あって、良い時期に掘りたくなった。赤松の盆栽は都会では育たなくなっている昨今である。

近くの山は秋盛りである。