公立病院の未払い患者
未払い患者といえども診察拒否はできないと法規制されている。

殆どの公立病院の赤字の原因が、この問題が大きなウエイトを占めているといわれている。

端的に行って、医療行政の失敗だ。憲法に違反している。国民は等しく健康である権利を有するのである。

貧富の差で健康が左右されてはならない。以前、教室を開いていた頃、ブラジル移民が二世、三世たちだから、日本にいる間に、日本文化を学ぼうと貪欲に勉強する人たちを知った。

滅多にしない教室の指導と絵画教室、茶華教室を知人に頼んでお世話した。

彼らには健康保険に加入できない。この責任は雇う側にも問題はあるのだが、健康な人間は、逆に、保険料の引かれるのを嫌って加入しないとも聞いた。

大病を患ったとき彼らは支払いが不可能になる。交通事故は保険が利かない。

全国の病院へのアンケートでは、貧困を第一に挙げていた。国民全体が貧しくなった結果だという。

国の財政が悪化したから老人からまで負担を増やす。不払いが生まれるのは当然。

〇金利廃止は総裁の不始末の隠れ蓑とも言われている。人の上に立つものの最も心がけなければならないことは、己の利ではなく、民衆のためでなければならない。

昨日の客の姉だがね夫は13年間、くも膜下出血の後遺症で寝たきりの病院生活。3ヶ月ごとに転院を強いられ、息子の勤め先関係の病院でここ3年間同じところに世話になっていた。

最近、今病院から転院か自宅療養をと迫られた。彼女は気の狂う毎日で、異常をきたし、診察の結果老人性ノイローゼだという。

正常な人間でいられる筈がない。外国へ出かける閣僚の顔を立てるが如き、国際援助も良いが、国民を救えない政治は許されない。