下校時の水筒
何時もは残りが少しある水筒だが、今日は皆空にして帰ってきた。女の子は先に帰ってきているのだが、我が家の孫娘は一向に姿が見えない。
「どうしてYチャンたちと一緒に帰らないの」と聞くと「置いていかれたちゃった」とのんびりと帰ってくる。男子数人を従えている。
男女の区別もなく、無頓着に皆友人である。家に近くなると男の子が一人になった「K君は水筒空でのどが乾いているらしい」「冷たいお茶あげて」という。
弱弱しい子なので、氷を入れるのは止めて、冷えた麦茶を出してあげた。
炎天下他に荷物を余分に持っている。登校拒否の女の子の工作と本と通達帳である。それも気の毒と思いお茶を振舞う気になった孫である。
思いやりのある子に育っているのが嬉しかった。親友だが登校を拒否している子は先生への不満を沢山持っていることを知った。先日までは組替えで友人がなくなったのが原因と聞いた。
原因を他人のせいにして我を通しているから可哀想である。どうも母親の偏見にも原因がありそうだ。
放課後我が家の孫とは遊びたいらしい。習い事もまごの行くところは出てくるのである。
一学期が終わろうとしているが、遂に、回復の様子は見られない。その間、クラスメートが前記の荷物を交代で運んであげている。
それらに感謝を親が教えるべきなのだが、その辺に偏屈が見え隠れする。