薄日がさす程度の曇天
凌ぎやすい日である。風は爽やかな新緑を撫ぜるが如しである。

午後、珍しく婿が仕事中に寄る。近くの仕事場だからだろうが、職人と違い営業は忙しいと言いながら、融通はきくようだ。

英語の塾の送迎を彼がする。と思っていたら時間が来ても出る気配がない。慌てて隣へ行き娘にただすと、「父さんに迎えは・・」という。

言葉が通じない舌足らず。要は夜接待の婿で、往きだけ送ったのだと言う。

ぎりぎりで間に合い孫を乗せて帰ると、婿はバスで駅へ行ったらしい。私に悪いからだと言う。

変なところで遠慮させるのは娘が悪い。男の接待も仕事のうちである。今度婿に言っておく必要があるようだ。