朝PCの前にいると
階下から「テレビでよい番組」と声がかかる。チャンネルをひねると亡き人間国宝Yさんの息子が出ていた。

急須の作家、機械つくりではないロクロ仕上げの手のあとが残る秀品。

手作りを主張するか、手と口の取り付け跡をはっきり見せた作品だ。

市販の安物とは一味違う作家もの。鉄分の多い常滑の土。昔の良い土は皆無となったと聞く。

信楽の土を混ぜたような土味。急須は私の知人に一流の作家が何人かいる。

このれらの本物を使い込んでその味を楽しむ人が日本には少なくなった。

何万円払っても、これを10年以上使ったら、
一年に何千円のものになる。

その作品は一層古色をまして逸品となる。そんな趣味が欲しいものだ。

ペットボトルでお茶を飲む人種には無縁のものか。西洋陶器のブランドには数万円惜しげもなく払う。

その真の良さが分かれば良いのだが。