胃腸風邪の孫息子
姉とママが友人宅へお呼ばれ。吐いて下してぐんなりの彼。

指を吸いながら、片方の手は私の耳たぶを持って眠りについて、3時間以上熟睡してくれた。

二人の後も追わず「いってらっしゃい」と私と二人でいることを喜んでいる。

薬剤師に詳しく対処法は聞いていたが、飲むとすぐ吐く、座薬を入れた直後下す。

逆逆になってしまった。昨夜二度も吐いたことの詳しい様子の説明が娘から聞いていないから、こんなミスを犯した。

可哀想なことをしたのは、説明不足と娘をたしなめた。医者好きな割りに、どこか無頓着だ。

自分も変な咳が残っているので、今日は私の言うことを絶対聞くように言い聞かせて、飲み薬を置いてきた。

現代薬がすべてと思う無知をくどくど言うが、親の言うことを聞かない。

色の着いた変なうがい薬が良いと思って、洗面所に置いてある。私が行くと紅茶のうがい液を作り置いてやると、孫たちはそれでうがいをする。

変な父娘関係は私の躾が悪いと家内が言う。今時の娘になってしまった。

中学の先生と口論して、世間と違う、昔の常識を教えると豪語したのは恥ずかしい限りだ。

他人から見ると、すばらしい娘さんと褒められる。対外的には仮面をかぶる。上手だから誰も信じている。

その反動が内部へ来る。これで何とかバランスをとっているようだ。言いたい放題を言う父。それに何でも口答えする娘。

母と娘はそれができないで、心を閉ざしてしまう。二人はどこか遠慮する。

どちらも異常だと苦笑する我が家である。