本末転倒
ホークス小久保のジャイアンツへの無償トレードは、
青二才の中内正の弱みにつけこんだ読売のナベサダの陰謀。
今回の騒動はかの江川卓事件よりもたちが悪い。
王監督や主力選手の激怒は当然のことで、誰が聞いても納得できないいやなニュースだ。

ダイエーは経営再建のため、国税による財政支援を受けている企業である。6.000億円ともいわれる福岡三点事業(ホテル・ドーム・球団)は負債額の四分の一を占めていると聞く。中内一族は潔く身を引き、ダイエーは素早く負債のかたをつけなければならない。先送りするほど事態はますます混迷の度を深めていく。三ヵ年のダイエーの再建は進むどころか、目標未達成が続くばかりで、資金投入を決定した与党の責任問題にもなりかねない。野球で四の五の言える企業ではないのである。立場をわきまえ、早く球団および福岡事業を売却して、事業を軌道に乗せて、国税の支援を受けた成果を一日も早く白日のもとへと示さねばならないのである。