冷たき一日
 今朝は粉雪が舞っていた。徐々に太陽が顔を覗かせてきて、雪は積もらなかったが、遠く北の山頂は真っ白になっていた。冷たい朝だった。

 思えば去年の二日は、一球ボールを打ったところで猛吹雪となり、ゴルフができなくなったのだった。たった一球でプレイは成立し、無論プレイ代も成立した。気分を害した一日だった。そのことがあったからではなかったが、おとといの誘いを断ったのは正解だった。

 が、やっぱり二日は厄日のようで、居間のファンヒーターが壊れ、代わりにとオンにしたエアコンが作動しなかった。去年の改装のおり、面倒なことになるといけないからそのままでいいと言っていたのに、クロス屋がわざわざファンヒーターの給排気管の接続を外し、ご丁寧に裏側にもクロスを貼り、また接続してくれたおかげである。15年も動かさずにおいたものをいじくると、必ずといっていいほど支障が起こるものなのだ。六日、仕事始めの日、工務店に文句を言うつもりではあるが、結局寿命だと言われるのが目に見えている。また物入りの種が増えたと思うと、どうにもこうにも頭が痛い。エアコンは電気屋の接続ミスであろうから、たぶん電機が通うようになれば直るだろうと、支出を避けるべくよいほうに推測している。が、やっぱりこれも15年選手だ。

 ああ、寒い、部屋の中も寒いが懐具合もよけい寒くなってきた。新年早々なんてことだ。どこへも連絡がつきやしない。普通のファンヒーターなら、JCBの買い替えで事は足りるが、屋外へ排気管のついた大型なので修理できるやらできないやら・・・・・。

 二日続けて愚痴るのはもうこの辺でやめとこう。いくら書く材料がないからといってつまらぬ事を言いすぎた。

 寒くとも花壇ではビオラがパンジーが咲き誇っている。レタスはいまだ食するに値するし、キャベツが大きくなり、ブロッコリーが結実してきた。去年の柿はぶら下がったままだし、花梨の実もそのままだ。カモの群れが川辺に飛来し、着実に冬は厳しさを増しているというに、冷たさを感じているのは人間だけのような世相でもある。