おばあちゃんが泣いた、、、、。
今日の午後、検査のために車椅子に乗った。
すぐに部屋に帰って寝たくないというので外へ散歩に出た。
すぐ近くの役所の入り口は広くて桜の木の木陰がある。
病衣を着て点滴をしながら出かけた。
mikiharbは特にこれをしなくちゃいけないっていう仕事があるわけじゃありませんから、、、。
少し坂になったその場所まで道路の歩道を押していった。
”気持ちがいい~♪”を何度も繰り返す。
御年94歳、、、。
食事がいけなくて検査をかねて老人ホームから入院してきた。
一人娘さんが今具合が悪くて入院中とか、、、。
木陰に車椅子を止めてしばし森林浴?もどきな気分でおしゃべりを、、、。
聞きもしないのに身の上話をし始めた。
23歳のときご主人は出征し亡くなった。
一人っ子を抱えて大阪から実家に帰ったら快く受け入れてくれたとか。
一人っ子を育て上げ結婚したがその後主人も早くになくなり孫たちが今は優しくしてくれる、、、。
うれしいことだと、、、。
その話をしながら思い出したようにしばらく声を上げてなく、、、。
涙は出ない、でもおばあちゃんは泣いてる、、、。
黙ってそのまま横顔を見守る、、。
しばらくすると苦笑いをしてニコリと微笑む、なんとも可愛いこと、、、。
20分くらいそこで時間をつぶして部屋に戻る。

その後は別の仕事を始めたのでおばあちゃんのそばには行かなかったけれど、、、。
よほどうれしかったんでしょうねえ。
スタッフに散歩に連れて行ってもらった、気持ちよかったと何度も何度もいってたとか?
時間があればいつでも喜んで連れて行ってあげるんだけど。

おばあちゃんにとってはささやかな外出、お散歩だったようですが、、、。
いろんな思いをされたんでしょうね。
何だかmikiharbも幸せ気分、うれしくなっちゃいました。