アイドルタイムに
 お金のためにあくせく毎日を生きていると、澄みきった青空が別世界に見える。こんなことをいわなくても別世界なのだが、窓からさんさんと注ぎこむ太陽の光が、あそこからやってきているのだと思うと、TAKENに出てきたアリーみたいに光の輪の中にとけこんで、昇華していけたらと思わぬでもない。

 かのひとの声が聞けたら話したいことがいろいろあった。尋ねたいこともいっぱいあった。でも、たぶん、そんなとき時間だけが過ぎていって、何をどう話したのか、どんなことを聞いていたのか、茫洋たる記憶が残るだけのような気がする。はて、さて、実際に出会うことがかなうならば、怖気づかずにいられるかどうか・・・、アリーに尋ねてからにしたほうがよいかもしれない。

 片道切符か、往復切符にしたほうがよいかも尋ねてみよう。それは直接かのひとに・・・。