徒然に
 今、仕事がとても忙しい。けっこう神経を使うので、最近とてもナーバスになっている。よくいらいらする。夕食をとって、風呂から上がるとどっと疲れが出てくる。

 肉体的にしんどいことはしていないのだが、肉体労働をしたときよりも疲れている。それは熟睡できていないことでよくわかる。朝起きたとき、疲れが残っていて、眠った気がしない。食欲も落ちているようである。

 気持ちを切り替えて、ナーバスにならないでおこうと思う。といって、瞬時に迫られる判断を何度も繰り返していると、そしてそれがミスジャッジの連発だったとき、どうにもこうにも自己嫌悪に陥り、次第に脈拍が速くなってくるのである。

 ぼくは自営業だからすべてが自己責任だ。誰に責任を転嫁することもできなければ、誰に助けてもらうこともできない。成功より失敗のほうが多いような気がする。ぼくはとても小心者だ。宵越しの負債を抱えて眠ることができない。でも、たぶん、それが幸いしてきたのだろうと、慰めるようにいつも思う。

 いつも危機感を抱いてきた。いつも最悪の事態を想定して対処してきた。よくよく考えれば、この四月〜五月は面倒なことが多かった。神経をすり減らすような取引が多かった。だから、この場所へあまり出入りができなかった。何とか今月をうまく乗り切って、物を書く時間を持ちたいものだ。

 子供は父親の背中を見て育つという。ぼくのせなはどんなふうに映ってきたのだろうか? あんまり自信がない。遠方へ遊びに連れて行ってやったことも少なければ、下の息子にはキャッチボールもしてやっていない。生活の心配はさせたことがないが、それだけで十分なのかどうか。もっとどっしりとかまえて、頼りある図太い親父でいてやれたならと思わぬでもない。でも、それは性格上かなわぬことだ。子供の成長を見守りながら、自分の役割が果たせていたのか、生涯の課題でもある。

 またあした、今日の続きが残っている。神経戦はほどほどにと思うのだが、自分勝手に決められることではない。悪い流れを、パターンを断ち切りたいと思う。首尾よく週末を迎えられれば、そろそろ復活したいと思う今宵である。