しおさいの詩
三島由紀夫の『潮騒』の舞台、歌島。
それは作者がつけた架空の名前。
目の前に見える島は神島という。

このあまく切ない小説を読んだ時代、
東大出のエリート銀行マン、
小椋佳がこんな歌を歌っていた。

しおさいの詩

しおさいの浜の岩陰に立って
しおさいの砂に涙を捨てて
おもいきり呼んでみたい
果てしない海へ
消えた僕の若い力
呼んでみたい

青春の夢に憧れもせずに
青春の光を追いかけもせずに
流れて行った時よ
果てしない海へ
消えた僕の若い力
呼んでみたい

恋でもいい何でもいい
ほかのすべてを捨てられる
激しいものが欲しかった

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